★セリュー日記7月★
●2001年7月
・「ぴろぴろ」
猫は、ヒモが好きだ。リボンなどを空中に泳がすと、性格がかわることが多い(笑)。
セリューも例外ではない。
話は変わって、夏のご飯というと、そうめんだ。下手すると朝昼晩そうめんという時もあるすず猫である。
希釈めんつゆと乾燥麺は欠かせない。
その日も、お昼はそうめんだった。
私は料理が好きだけど、外見を気にしない。
そうめんも、とにかくザルにあけて、そのままドン!
プランターで育ったシソにニヤつきながら、ずるずると食べていた。
セリューは、私が食べているものに対して、いつも興味を示す。
「ぼくにかくれて、またおいしいもん食べてる?」
セリュー用のごはんをあげた直後でもそうなのだ。
おぜんにのると怒られるので、まわりで一人遊んでいた。
…もしかして、そうめん、食べるかな?
イタズラゴコロがわき上がってきた。
5cm位を1本。小皿を出して置いてみる。
くんくんくん。
まず、匂いをかいでいる。
食べるかな? 食べるかな? はてふふー♪ はてほほー♪
すると、手でちょいちょいと遊び始めたのだ。
食べ物だと認識しているのか? 細いヒモだとは思っているらしいけど。
右へぺとぺとぺと。左へぺとぺとぺと。皿から出てしまう。
おいおい。ホコリにまみれて食べれなくなるぞ。
そう思ったら、はぐ。とそうめんを噛んだ。ヒモで遊ぶ時と同じように。
その時、セリューはハッとした表情を見せた。
「これは、飲みこんでもいいんだ!」
はうはうはう。
奥歯で噛んで、ぺろっと食べてしまった。
セリューの姿におもしろいと感じていながらも、私はあることを思い出してしまった。
猫と白いヒモ。忌まわしの回虫だ。
食欲が、失せた。
このそうめんは、夕飯にしよう。
・「ハヒハヒ」
今年の夏は暑い。芯から焦げそうに暑い。
いくら夏毛だとはいっても、セリューは長毛種。しかもダブルコート。
中の方の毛は、まるでヒツジのようだ。
かくいう私は、クーラーの風はあまり好きではない。
でも、そんなことをいっていられるような状態ではなかった。
セリューは、まだ子猫ということもあって、犬のように走り回る。
暑かろうがなんだろうが、おかまいなしに。
そして、ある程度動くと、ぺたんと横になって「ハヒハヒハヒ」と舌を出している。
「ハアハア」ではなく、のどが細いために「ハヒハヒ」と聞こえるのだ。
その姿は、妙にかわいい。
写真に撮ると、まるで笑ったような顔になる。
でも、本人(猫)はあついのだ。
決めた。セリューのいる部屋は一日中クーラーをつけよう。
猫のためにいちにちじゅうぅ〜? と思われるかもしれないが
愛猫が苦しそうにしている姿は見るに忍びない。こちらが切なくなってしまう。
しかも、それによって病気になられたら、とんでもなく悲しく、辛い。
かくして、猫部屋は涼しげな場所へと変化した。
しかし、当のセリューは、猫部屋を抜け出し、暑さでけぶる他の部屋へと遊びに走る。
まあ、暑くなったら、クーラー部屋に戻るでしょう。
それにしても、人様の仕事部屋にはクーラーはないというのに。
40度をこしていようが氷タオルでいきながらえるというのに。
贅沢な(笑)
今年の夏は電気代が大変だぁ。
・「お引っ越し☆そのいち」
いよいよ、引っ越しが近づいてきた。
歩いて1分とかからない所なので、自分で運んでしまってもいいのだが
やはり、大物となると業者を呼ばねばならない。
セリューが新しいところになじむかどうかが心配だけれども。
まあ、少しずつでも箱詰めしていくか。
ぽっぽ、るっぽ♪ 電話が鳴る。(このHPのトップでかけている曲:ニンフィーのテーマが電話の呼び出し音(笑))
引っ越し業者からだった。
「あの、引っ越しの前日にクーラーを取り外しにいきますから」
「はい」
「それで、その前の日から、クーラーを止めておいてください」
「(ゲ!)…は、はい」
クーラーの中に水が溜まり、それが基盤の所にいくとおしゃかになるからだそうだ。
前日に取り外すのは、今年は酷暑でクーラーの注文が殺到しているから、らしい。
神奈川県全域をカバーしているので連日予約でめいっぱいなのだそうだ。
まあ、理由が理由なのでだだをこねてもしかたがない。
人間はなんとかなる。今までも寝室のクーラーが壊れっぱなしで生きているし
事務所もクーラーなしで仕事している。
問題は、セリューだ。
今はクーラーかけられないから、大人しくしていなさいといって、聞くはずもない。
どたたたと走るセリューに、頼むからじっとしていてよぉとねだるが、逃げる。
とにかく、保冷剤をかき集めて冷凍庫に詰め込む。
全部いっぺんに使ってしまってはいけないので、2.3個ずつローテーション。
しかし、セリューは保冷剤の上にはいない。あうあう(泣)
話は変わるが、私はこの暑さの為に、セリューにひんやりシートなるものを買ってきた。
冷凍するやつは、冷凍庫が満杯だったので、水で濡らしてつかうやつ。
何回か使ってみたのだが、ぶにょぶにょがいやなのか、乗ってくれない。しくしくしく。
2・3日の間だが、大丈夫だろうか。ぐったりとかしたら、どうしよう。
ペットホテルに預けることも考えたが、引っ越しやらなんやらでじり貧状態。
しかも、いつも走り回っているセリューがケージに入れられっぱなしとなるのはどうも切ない。
なんとか、乗り切ってくれと願うばかりである。
私の心配をよそに、セリューは、段ボールが積み重なり、ほこりたつへやに興奮して
あちこちで匂いをかぎ、走り回り飛び回り、爪をとぐ。そしてハヒハヒハヒ。
明日には、冷蔵庫も電気をストップしなければならない。
本当に大丈夫だろうか。しかも、今の状態で本当に引っ越しできるのだろうか。
不安はつのるばかりである。
・「お引っ越し☆そのに」
引っ越し当日。なんとか保冷剤で乗り切ってくれたセリューを、引っ越しの間どうするか考える。
風呂場が一番涼しいので、引っ越し先の風呂場にケージのままいてもらうことにした。
引っ越しは、午後から。
冷蔵庫の掃除をして、箱詰めできるものを箱詰めして、一段落した時に
先にセリューを連れて行くことにした。
キャリーがまだないので、ケージごとかついで連れて行く。
こういうとき、近いのはラクかもしれない。
そういえば、キャリーをそろそろとも考えているのだが、ショップに行くと大体「8kgまで」と書いてある。
うーん。今のサイズなら入るかもしれないけれど、すぐに無理になるだろう。
上が透明になってるのとか、陶製風のかわいいのとかに憧れるけど、みんな8kgぐらいまで。
今のケージがキャリーがわりになるかもしれないとかも思っている。
巨大猫は、それだけで大変だ(笑)
で、築20年以上の新居に、セリューを連れて行った。
風呂場にケージを置く。すると、とてつもなく切なく鳴き出すのだ。
考えてみればあたりまえかもしれない。知らないところで心細いのだろう。
この時、ペットホテルに行かせないでよかったかも、と考えた。
きっと、同じように切なく鳴き続けることだろう。考えただけで耐えられない。
引っ越し準備がまだ残っているので、セリューにずっとついているわけにはいかない。
このままここにいたら、ずっとずっと鳴き続けるのだろう。せつなくてせつなくて心臓がきゅーっとなった。
しょうがない。ばたばたするかもしれないけど、あまりかまってあげられないけど、
旧居の風呂場の方が、まだ安心するだろう。
再び、ケージを担いで旧居に戻る。何をやってるんだと思いながら。
遅れに遅れた業者さんが来て、搬送が始まる。
クーラーもないし、保冷剤もあやういので、風呂場に扇風機を置き、少しでもと配慮する。
わさわさと荷物が運ばれる。風呂場の前を通ると、鳴き声をあげるセリュー。
ケージから出して欲しい気持ちは痛いほどわかるけど、そんなことしたら、完全におじゃまむしだ。
業者さんにお願いしながら、すきを見て、セリューの様子を見に行く。
「お願いだから、もう少しがまんしてね。もうちょっとだからね」
ケージの隙間から手を出し、その手をなでて自分も隙間から指を入れて、頭をなでる。
ああ、もう、ずっとついていてあげたい。でも、そうもいかない。
早く引っ越しがおわらないかな。業者さんだけでも終われば、なんとかなるのに。
引っ越しの業者さんは、体力消耗を避けるために、小休みをたびたびとる。
休まないと体が持たないから。わかるんだけど、その時間はじりじりとしてしまう。
いくら、セリューの側にいてもせつなく鳴くからだ。
とにかく、早く終わらせたくて、段ボール類はみんな一部屋につめこんでもらった。
運んでいただきさえすれば、あとはなんとかなるもの。
そして、引っ越し業者さんは、毛布を1枚忘れて帰っていった。
犬がいれば使えなくないかもしれないけど、今は捨てるしかないボロボロ毛布。また仕事が増える(爆)
とにかく、業者さんが帰ったのを見て、セリューを再びケージごとはこぶ。
外の景色、匂いに目を丸くして風をうけ、なんとなく嬉しそうなセリュー。
やっぱり、外に出してあげたいけど、それは無理というものなのよー(泣)
とりあえず、クーラーのかかる部屋にセリューをケージごとおいて、
その部屋は自由に遊べるようにした。
神妙に匂いをかぎまわり、一段落すると走り回った。
このままセリューを見ていたいけど、まだまだ荷物が残っている。
トラックにすべて積みきれなかったのだ。なんと押入荷物はそのまんま。
ウッドカーペットとかの大物も残っている。
暑さと残る荷物の量に頭がぼーっとなったけれど
セリューの幸せそうな姿をみて、体は疲れていても、精神的に元気が出たのであった。
・「はぐはぐ」
旧居の荷物は、死にそうになりながらもすべて運び、掃除を終えて、鍵を渡した。
新居の片づけはゆっくりでいいや。セリューさえ元気でいれば(笑)
セリュー専用の食べ物はもちろん、いろいろと購入しているけど、
最近は、人にも猫にも好奇心が出てきて、人の食べるものをセリューにもあげたりする。
納豆猫の話を聞いたので、セリューにもあげてみる。
もちろん、醤油を入れる前。
匂いを嗅いで、うにゃぁという嫌な顔をするかなーとわくわくしていたら、
以外。はぐっと食べてしまった。
お豆腐もあげてみる。
同じく匂いをかぎ、ちゃくちゃくと食べる。
これはおもしろくなってきたぞ。
パンをあげる。
これは、結構たくさん欲しがる。やはり、パンは少しでも砂糖とか使っているからかな。
足に手をかけ、「もっと」という顔をする。最近、セリューは表情豊かだ。
イタズラ心で、トマトをあげてみた。さすがに、プチトマト、まるのままでは食べなかった。
なので、匂いがしたほうがいいのかと、半分にしてあげてみた。
子供の嫌いな野菜に入るトマト。食べるかなーと思ったら、
ぺろぺろぺろ。中の汁をなめてから、果肉をかじった。皮はあげなかったけど。
おお、なんだか不思議な猫だぞ。でも、野菜をとるのは、イイコトだわv
そして、私はデザートにスイカを食べていた。
まさか、スイカは食べないだろうと思いながら、さきっちょの甘いところをあげてみた。
はぐはぐしゃくしゃくとよく食べる。
セリューは、人の手からもらった物はとりあえず、口にする。
だから、もしかしたら義理でたべたのかもしれないなぁなんて思っていたら
まだ物欲しげな顔。
「もっと、食べる?」
「にゃぁ」
今度は、小皿に赤いところだけを細かくして置いてあげた。
すると、皿をなめつくすまで食べてしまうではないか。
これは、楽しいぞv 夏の暑い日、猫と一緒にスイカを食べる。ああ、なんて風流な!
これで、縁側とかあれば、そこに花火とかあがっていれば、なんとも素敵だけど
縁側はないし、セリューを外に出せないのでそれは断念。
これからも、セリューにいろんな物を食べさせてみよう。
もちろん、猫にとって中毒をおこすものはあげないけど。
この猫は、専用ごはんがなくても、有事の際には人と一緒の食事でなんとかなるかもしれない。
それだけで、なんとなく嬉しくなった。
・「夏への網戸」
夏への扉という、ロバート・A・ハインラインの有名な小説がある。
扉の向こうは、自分の好きな夏があるにちがいないと思っている猫が出てくる話だ。
(話そのものは、猫がメインじゃないけれど(笑))
引っ越しを終えて、行き来が自由になったセリューがどこにいくかというと
窓にのぼり、網戸の向こうを見ている。
風呂場の網戸の向こうを見て、チチチと鳥が鳴く様をじっと見ているのだ。
「セリュー、スズメが欲しいの?」
「ニャァー」(顔は外をみたまま)
「外にでれないの、わかってるの?」
「ニャァー」(顔は外をみたまま)
「でも、本当は外に出てスズメとあそびたいの?」
「ニャァー」(顔は外をみたまま)
ちゃんと言葉に対して返事をするセリューの姿にかわいいながら、かわいそうになる。
なんともいえない。言葉の意味がわかっていて返事をしているわけではないのだろうけれども
おせっかいな物の考え方をする人間の脳みそは、せつなくうずく。
私がスズメを捕獲して、部屋の中にセリューの遊び相手としてはなしてあげたいぐらいだ。
でも、そのスズメの末路がわかって、かわいそうだから、しないけど。
となりの屋根に乗っているスズメに、おしりをふりふり、つかまえようと身構えて網戸にぶちあたる。
そのうち網戸は壊されるかもしれない。補強せねば。
セリューには、日本の夏は厳しいはずだけど、
彼にとっての網戸は、夏へと通じているのかもしれない。
永遠に開かれることのない網戸。そう考えると、完全室内飼いも寂しい。
でも、そうせざるを得ないのが、現実。
私もせつないのだ。わかってくれ、セリュー。
・「運動会」
新居に来てから、一週間。あいかわらず、荷物はそのままだ(笑)
しかも、窓をあけはなつから、ホコリがまいこむ。
荷物の搬送といっしょにはいってきた砂ぼこりも、ある。
さすがにあるいていて、自分の足の裏が黒くなるので、主だたるところはぞうきんがけをした。
しかし、段ボール箱の影とか、そーゆー猫の好きなところは手が届かない。
前より少し広くなった新居に、セリューは嬉しそうに、かくれんぼをしたり、
何にじゃれているのかわからないけど、はしったりぐるぐるしたりしている。
階段の上から、ひょいと顔を出し、上がってきた私の頭をぺしぺしとたたく。
ものすごく、かわいいvv
しかし、セリューの足は靴下をはいているように、白い毛がある。
ほこりまみれのところを走り回り、まだぼたぼたとぬれている風呂場に進入し
真っ白な毛はまっくろになってしまう。
長毛種なので、指の間にも多く毛がある。そこも真っ黒。
折を見て、ぬれティッシュでふいてあげるのだけれど、すぐにまた真っ黒。
もう少ししたらシャンプーするからいいや。なんて思っていたら
私のお布団の上に、てんてんと黒い足跡が。
パソコンの本体の上にも、黒い足跡が。
あちこちに、セリューの足跡を発見するようになった。
それだけ遊び回っているだから、いいんだけど。
なんか、掃除がふえるような気がする。
そして、私の性格を考えると、そのうち、その掃除も「いいや」ってなっちゃうんだろうな。
足跡を見るだけでも、なんだか幸せなんだもん♪
・「じーっと…」
新居では、TVの前に隙間ができた。前はものすごく狭かったから、コタツテーブルと
TVの間に入れる隙間がなかったのだ。
私がTVを見ていたら…セリューがその前へ。
ゲームをしている際には、よくモニターに手をあてていたので、TVでもそうなのかなと思っていた。
(ゲーム用とTV用とのモニターは別なのだ。職業柄(笑))
じーっと、TVを見ている。そして、やはり手を出した。
料理番組、幼児番組、アニメ、ニュース…
なんでもおかまいなしに、TVを見ている。
平面に動く物に興味をもっているのだろうか。
29インチの画面に、でかでかと犬が映っても、じーっと見ている。
犬が出たら、逃げてくれたりとかしたらおもしろいのに(笑)
TVにも、セリューの手形がぺたぺたとつく。
しかも、TVはほこりを集めやすいのだ。
くんくんと匂いを嗅いで、くしゅんとくしゃみをする。
何度でも、同じ事を繰り返す。
それにしても、猫がTVを見る姿って、なんであんなにかわいいんだろう。
しかも、すぐ目の前で見る。おーい。目が悪くなるぞー(笑)
そもそも、どこまで色形を認識しているのか、わからないけれど(笑)
・「でかいぞ!」
最初買ったケージの、端から端までセリューの体がいくようになった。
昔は、本当にちっこかったのに。
ぐいぐいと大きくなっている気がする。
毎日見ている私には、その大きくなり具合がいまいちわからないのだけれど、
やはり、大きくなっているのだと他の物と比較して、思う。
体重計を出して、計ってみた。3kg?!
もちろん、人間用のだから、正確かどうかはわからない。
でも、3kgというと、ちょっと大きいぞ。もしかしたら、太っちゃっているのかな。
お腹のあたりの毛も長くてしろいので、ちょっと腹が出ているように見えるのだ。
歩いている時、お腹のあたりをさわる。肩のあたりもぐにぐにしてみる。
ごっちりとした感触と、皮がにょむっとのびる感触はあるのだけれど
たぷたぷ感はないような気がする。
しかも、顔は超逆三角形だ。
ってことは、本当に体全部が大きくなっているのかな。
大切な友人・村山早紀嬢の飼っているりやちゃん、八ヶ月、アメショーは
今、2.6kgだという。ってことは、やっぱり、大きいのかもしれない。
前猫、タマは全盛期で8kgぐらいだった。同じくらいの4ヶ月の頃のことを考えると
もっと小さかったかもしれない。
このさき、どのくらい大きくなっていくのだろう。
ノルウェジアンは巨大猫だから、10kg以上にはなるのかもしれない。
どのくらい大きくなるのか、なんだか今からドキドキだ。
そんな重さで、寝ている時に乗られたら、窒息しそうだけど(笑)
・「あわれ…」
セリューは、毛玉をはかない。まだ、子猫ということもあって、たぶん、きっと
ウンチと一緒に出てしまっているのだろう。
けれど、長毛種は、どう考えても、短毛種と比べてたまりやすいだろうと思う。
もちろん、毎日のブラッシングは欠かしていないが、
ちりもつもればなんとやら。
子猫用はなかったけれども、ヘアボール用のカリカリを混ぜてあげることにした。
セリューはなんでも食べるであろう事はわかっているんだけれど、
もし、食べなかった時のことを考えて、多種購入してくる。
中には、本当にデカイ粒のもあった。細いセリューの口で食べれるのだろうかと思いながら
ひとつぶあげてみる。
ぺしぺしぺしぺし。
あそぶなよぉー(泣)
そのうち、はぐっと口にして、少々食べづらそうだったが、完食した。
これならなんとかなるかもしれない。
ごはんも、野菜が入っているものもトッピングするようにした。
なんだか、本当に多種ごはんをあげているような気がする。
猫ご飯については諸説あって、どれが本当に、猫にとってベストなのかわからない。
とりあえず、私は猫が食べるものはすべて口にしている。
その中で、スッキリした味の物を次にも購入するようにしている。
(味が濃いとかいうのではなく、食べてみて「イヤ」な直感がないもの
また、それをあげた後の体調チェックとウンチ・おしっこチェックも)
やっぱり、自分が食べて安心できないものは、猫にもあげたくないと思うから。
そして、猫草も大量に育てることにした。
ちょっと前に、猫母さんから猫草の鉢をもらった。
土がしっかりしていて、猫の力で引き抜いても、抜けない。
それを、常に食べられるところに置いた。
前は、食べなかった。草が育ちすぎていて、固かったのかもしれない。
私が育てていた出たばかりの柔らかい芽葉は、食べたから。
でも、セリュー自身が昔よりだいぶ大きくなったのと、そのころの大きな葉が枯れて
新芽が出るようになったので、古いものは切り取り、置いた。
すると、結構食べるではないか。
セリューは、一日一回は、必ずといっていいほど、草を口にした。
おお、これは、ナイス。
だが、しょっちゅう食べるので、葉が育てなくなってしまったのだ。
少しでも柔らかい芽が出ると、すぐに食べてしまう。
あわれ、猫草はいじけたようになってしまった。
私の育てていた物が、少し芽が出てきたので、猫母さんから頂いたものは、
リフレッシュ休暇をとることにした。
今、それは外で日を浴びてホッとしたように見える(笑)
で、私が育てていた猫草。昔一度作った時に、根っ子を引き抜いて
大変な状態になったので、今度は芽が出る前に、網をかぶせた。
この隙間から、芽が出るだろうし、これなら、引っこ抜かれても
土が飛び散らないだろう。我ながら、いい案だv
10cmぐらいにのびた猫草を、セリューの前に差しだした。
なんだかはぐはぐ、ぶちぶちと、むしり、食べている。
そそ、そんなに草が食べたかったの?!
でも、毛玉をはくことはない。
栄養補給なのかもしれない。とにかくあげてよかった。
少し早めだったのか、根っ子ごと引っこ抜いてしまう時がある。
網のおかげで、土はとびちらないし、根っ子の方は食べない。
その、長い草を、セリューは手を使って器用に食べる。
猫の口は、下を向いているから、ぽろぽろと落ちてしまうのだ。
それを補うように、手を丸めて、口から物がおちないようにして食べている。
そのうち、両手で持って食べないかな。
そしたら、ビデオでとって、投稿しちゃうぞ(笑)
・「気になる気になる」
最近、用もないのにペットショップへ行き、グッズを見ることが多い。
何かおもしろいものはないかなーと、親バカさく裂状態だ。
猫のおもちゃも、よく見る物のひとつだ。
セリューのおもちゃは、チープな物が多い。
少し前は、紙をまるめたものや、トイレットペーパーの芯。
今も続くは、私の靴下と空のティッシュ箱だ。
(ティッシュ箱は昔と違って体が大きくなったので、あっというまにボロボロになるけれど)
それでも、ショップに置いてあるおもちゃは、どんな物があるのだろうとチェックするのだ。
そこに、ひとつのおもちゃがあった。
吸盤で床などにはりつけ、その上にバネがあり、ネズミのおもちゃがついている。
…このぐらいなら、作れるぞ。
早速、そのペットショップと一緒になっている大工道具などのコーナーへ行って
吸盤とバネを購入する。
ネズミのおもちゃは、またたび等を購入した時についていたものがあるから、それでいいや。
家に帰って、早速工作開始。
吸盤に、バネが入るように穴をあけ、そこを糸で固定し、ボンドで貼り付ける。
もちろん、ボンドは中部分のみに注入。
それが固まったあと、バネの先にネズミのおもちゃを糸で縫いつけた。完成だ。
床に、吸盤でくっつける。
と、バネが弱かったのか、ネズミのおもちゃは床上1・2cmの所でゆらゆらしている。
ああ、もっとしっかりしたバネを買ってくればよかった。
でも、セリューはというと、貼り付けた時から、そのおもちゃから目をはなさない。
物陰に隠れ、おしりをふり、とびついた。しかし、バネが揺れるので、うまくキャッチできない。
その場で空中回転をしながら、無我夢中でじゃれついている。
こんなふうに遊んでもらえると、嬉しい。しかも、手作りというところがまたさらにひとしお。
しばらく遊んで、疲れたのか、離れて横になる。
しかし、おもちゃはゆらゆらとずっと揺れていたりする。
セリューは、それが気になって気になってしょうがない様子だ。
ほんの一休みをすると、また怒濤の遊びに突入する。
縫いつけたネズミがとれてしまわないか、バネが取れて目に入らないかと心配したが
私の剛腕によって取り付けられたおもちゃは、結構丈夫だ。
その日一日、セリューはおもちゃから目をはなさなかった。
ネズミの重さでたわんでいるが、それが微妙にゆらゆらするらしい。結果オーライ(笑)
この吸盤は、なかなかいいかもしれない。
床にもつけられるし、今はカラのカラーボックスの壁や天井にはりつけもできる。
また、ちがったゆらゆらを体験することができるのだ。
しばらく、これで遊べそうだ。やったぜ☆
・「なでなでー」
セリューは、普段はあまりなでさせてくれない。
ゴロゴロいうものの、イヤンと逃げて、少し離れたところに座り直す素直じゃないヤツなのだ。
早紀さんから、獣毛ブラシは買った方がいいと教えられ、
やっとのことで発見。購入してきた。
なでられる時間。それは、セリューが無防備に眠たくなっている時と、ご飯を食べる時。
余談だが、セリューはこの図体で、まだご飯を食べる時、猫ふみをする。
ぺったりとお腹をつけて、ゴロゴロいいながら、ちゃぷちゃぷとなめている。でっかい赤ん坊だ(笑)
ご飯を食べている時、まず、クシを使い、荒とかし。
そして、スリッカーで毛を取りとかし。
しかし、スリッカーは痛いのか、なんとなく、何度も気にする。
でも、毛玉の事もあるのでやらないわけにもいかない。
そして、本日から獣毛ブラシも仲間入り。
獣毛は、きもちいいのか、いくらでもなでさせてくれた。ゴロゴロいっている。
おお、これは、ナイスだぞーv
獣毛ブラシだけでも、だいぶ抜け毛がはりつくし。
まあ、とかすって感じではないけれど。
なでくりなでくり、しっぽから背中から、お腹、脇も。
獣毛はつや出しだと聞いたけれど、ツヤにはあまり期待はしていない。
とにかく、少しでもとかせるのと、抜け毛を取れることが、うれしい。
また、日課が増えた。愛の時間v うふふふふふv
・「欲しいニャ!」
ペットショップへ行くと、ちまちまといろんなおやつを買ってきてしまう。
先日、猫母さんがキビナゴを購入して持ってきてくれた。
かさかさと袋を開くと、セリューの目の色が、変わった。
前猫タマには、よく、煮干しをおやつにあげていた。
その時の煮干しは大きかったので、今回はキビナゴになったらしい。
ひとつちぎってあげようとすると、手をまるめて出し、早くちょーニャイと猫まねきをする。
もう、はやく食べたくて食べたくてしょうがない感じだ。
あげてみると、はうはうゴロゴロ言いながら、食べる。
もう1匹。
はうはうはう。
もう1匹。
だんだん満足してきたのか、こちらのちぎる手が間に合わなくて
1匹そのままになってきたからか、
今度は、下に落とし、ぺしぺしぺしとじゃれている。
ぴしっとはたいて飛ばし、だだだっとかけよりまたぺしぺしぺし。
そのうち、窓のさんにおちてしまった。
手を丸めても、爪をだしても、取れない。
「くるる」
と、のどをならした。
お。これは、もしかしたら、「取って」の合図なのかな。
猫母さんが手を出したら、「ふうっ」と威嚇した(笑)
私が手を出しすと、すっとよけ、取って貰えるのを待っている。
うーん。これは、私のことをボスだと思っているからなのかな(笑)
再び、ぺしぺしと遊び、そのうち、はうはうと食べてしまった。
あまりたくさんあげるとご飯の方を食べなくなるので
適度なところでやめる。
セリューはなんとなく、まだ欲しそうだったけれども
「もう、おしまいだよ」
と、私が手をひらひらさせると、納得したようにグルーミングを始めた。
なかなか、おやつでも遊べるなぁ。
またある時、またたびジャーキーを買ってきて猫母さん登場。
また、あげてみる。今度は、食べるよりぺしぺしと遊んでいる方が多い。
猫母さんが帰った後にジャーキーがどうなったのか見ると、そのまま残されていた。
むうー。ジャーキーより、単品の方がお好みなのかも。
やわらかささみという、ささみだけを干した物は、これでもかと欲しがるもの。
確かに、私もそのマタタビジャーキーを食べた時、あまりおいしくなかった。
マタタビがというわけではなく、なんか、何の肉を固めて作ってるのかわからない感じ。
猫の舌は以外とすごいのかもしれない。
やわらかささみやキビナゴは、塩味や味付けがまったくされていなく、
ただ、そのまま干しただけの味だったもの。
外で鳥が鳴いて、なんとなく物欲しそうにしているときに、ささみをあげてみることにした。
実際に猫の本能で自分が鳥を捕まえているわけではないけど
きっと、それで満足してくれるだろう。
今は、やわらかささみで「ちょーだい」を覚えさせている(笑)
座った人の膝に手をかけると、膝の上に置いてあげる感じ。
食べるセリューの毛がふれると、心までくすぐったくなる。
たまに、よだれでべとべとになるけどね(笑)
・「んふー」
セリューは、だっこがキライだ。
でも、私にだっこされるとこの剛腕で、がしっとおさえられるせいか、少し大人しくなる。
しかし、目はじっと私を見ている。
「まだかな? まだ離してくれないのかな」
そして、「んふー」と鼻でためいきをつくのだ。
おお。がまんしているがまんしている(笑)
その姿を確認すると、私は手をゆるめ、「いいよ」と言う。
するとびよん!とだっこから抜け出すのであった。
たまに、高いトコをみたいかな、と、だっこをしたまま歩き回る。
台所で猫ご飯をしたくしていると近くでまっているので
「ほら、ここでご飯をつくっているんだよー」
と、ひょいとだっこをした。
すると、爪を出してあらん限りの力で肩まで飛び乗り、逃げるのだ。
…なんでだろうと思った。
高いところは好きそうだし、ご飯を見れるのはうれしいんじゃないかな、と思ったのに。
そして私は気がついた。
セリューは、まだウンチを踏む時がある。
その時、台所のシンクで嫌がるセリューを押さえつけて足だけ洗ってしまっていたのだ。
その、いやーな感触をシンクを見た時に思い出すらしい。
変なことを覚えてしまったものだ(笑)
・「呼んだ?」「呼びました」
「ノルウェジアンは、犬のよう」と、ものの雑誌に良く書いてある。
確かに、ある面では本当にそうかもしれない。
家の中を走り回り、どこに行ってしまったかわからない時でも
「セリュー? おいでー」
と、呼ぶと、だだだだっと走ってきて、私の元に来るのだ。
もしかしたら、他の猫でもそうかもしれないけど
犬も飼っていた私の経験からすると、本当に犬みたいだ。
そして、猫母さんが来た時など、猫母さんが呼んでも、来ない。
やはり、一緒にいる時間が長いから、そうなのかな。
ト私がこもっているイレへ入ってきてしまうのには、困るけど(笑)
でも、私がトイレを出る時に
「ほら、トイレ閉めちゃうよ。こっちにおいで」
というと、ちゃんと出てくる。
おお、もしかして、言葉が通じているのだろうか。
…それにしても、本当に犬みたい。
まあ、親バカかもしれないけどね(笑)