★セリュー日記★

 



セリューと、愛の奮闘記(笑)
 はっきりいって、猫バカです。
でも、読み終わった後、きっと、幸せに…なれるはず(笑)

日記がかなり遅れていますがNEWというのが最新ですー(爆)

呼んだ?

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●2001年5月

・「まさか?!」
 世の中はGWたけなわ。でも、私の頭の中にはちょっとしたひっかかりがあった。
 近くのペットショップに、もう、4ヶ月になろうかというメインクーンがいたのである。
 「ペットショップで売れないと………って事になっちゃう可能性が…」という
 親愛なる村山早紀さんから話を聞いていて、もしかしたら、このメインクーンも…と思っていたのだ。
 そして、もしかして、まだいるかな、いたら連れて帰っちゃおうと店に行ってみると…
 そこには、光り輝く「ノルウェジアン」の文字。私は我が目を疑った。
 ノルウェジアンフォレストキャット:通称ノルウェイの森の猫。女神フレイヤの車を引っ張っていたと
 言われる巨大になる長毛猫。昔からあこがれて本を見てはため息をついていた。
 それが…目の前に?! メインクーンの事がちくちくしながらも、その子猫に頭はくらくら、
 しかも、ガラスごしに手をかざすと「なになに?」と近寄ってくる。
 しましまで、手先とお腹が白い。まさに私の理想!
 運命を感じた。
 と、いうより運命以外の理性がどこかにいってしまったようなハッピー状態だった。
 「こ、このノルウェジアンください」
 お店のひとが確認のためにだっこをさせてくれた。でも、私の心は
 確認なんてどーでもいいからはやく、連れて帰りたいのよぉ。といっている。
 しかし、手続きやケージ、食べ物なども購入しなくてはならない。
 「この子は、今日入ってきたんですよー」
 健康状態や虫の云々を聞きたかったが、今日入ってきたのでわからないらしい。
 でも、ご飯の食べっぷり、遊びっぷりから元気であると言ってくれた。
 手続きし、連れて変える。平静を装うが、心臓はどきどきの顔はすぐにやけちゃう状態だった。
 メインクーンも幸せになることを祈りながら、寂しくなった懐に猫の声が響く。
 名前は、男の子だから、「セリュー」。自分の作ったゲームの、愛する登場人物だ。
 呼ぶのにちょっとテレはあるが、なんか、似合っている感じ。




・「どきどきどき」

 連れて帰ってきて初日、ケージを組み立て、その中へ。まだ慣れないと言うこともあって
 私もガマンガマン。猫もどこか大人しい。
 しかし、ご飯は食べる食べる! その後出す出す!
 ご飯は、ナチュラル猫缶とかりかりをふやかした物を混ぜる。
 量は決めず、にゃぁと欲しそうに鳴いた時だけ少しずつ。
 出した物は、その度に片づける。こりゃぁ、大変かも。でも、最初のケージ飼いしているから
 衛生面だけはきちんとしてあげなくちゃね。
 少しだけ、ケージの外に出してあげるとそこらの物にじゃれ始める。そして、暗いところへもぐる。
 何故か私のカーゴパンツの上がお気に入りだ。
 あまり鳴かない。でも、顔が見えなかったりお腹が空いたりすると、超高く澄んだ声で
 「にゃぁ」と鳴く。ふふふ。この声を今度絶対録音してやる。




・「うっはー!」

 次の朝おきると、うんちが外にぽろり。まだすなかけがうまくできないので、ざっくざっくしたり
 遊んでいるうちに出たのだろう。急いでゴミ袋へ。
 少し慣れてきたのか、ケージの掃除やご飯前に出してあげると、遊び始めた。
 紙をくしゃっと丸めて、中に鈴を入れた物がお気に入り。一人で遊んでいる。
 猫じゃらしをつかってじゃらすと、ツチノコのような体制になり、おしりをふり、飛びつく。
 ジャンプしたり、横っ飛びしたり。子猫は忙しい!
 しかも、子犬のように走り回る。パワフルだ。
 しかし、ペットショップから連れて帰ってきた時、そこの匂いとで結構クサイ。
 足もうんちつき。
 「よし、シャンプーしちゃえ。今日は暖かいし」
 (…これは後から早紀さんに厳重注意を頂いた。はいー。反省していますー(爆))
 軽くブラッシングしてから、お湯を洗面器にためて、シャンプーをうすーくうすーくして、
 洗ってしまった。洗うというより、お湯に入れた感じ。
 ノルウェジアンは元々毛が二段構造になっていて、少々の水は、肌に触れない。
 でも、お湯の中にどっぽり入れればイヤでもぬれるよね(笑)
 毛がぬれたとき、その体の小ささに驚き。毛でわさわさになってるが、
 唐揚げにして頭からかりかりっとできそうなくらいだ。もちろんしないけど。
 タオルドライをしてから、嫌がるドライヤーで、ブラッシングしながら乾かす。
 その後もよく動き、よく食べてよく出していた。早紀さん、大丈夫そうです。
 ご心配をおかけしました(汗)




・「ぼく、セリュー?」

 そろそろ、自分が飼われていることに自覚を持ってきたようだ。
 ケージの外に出してと鳴く時もある。でも、これはガマン。
 「セリュー」
 と呼ぶと、耳がぴくりと動く。そして、ある時は鳴いて返事をする。
 おお、本物のセリューより賢いぞ!(笑)
 …でも、よく頭ぶつけるし、うんちを足にくっつけるし…同じかも。
 相変わらず、よく食べて、よく眠り、よく遊ぶ。
 GW中は獣医も休みみたいだから、健康診断はまたこんど。
 まだまだ、どきどきな日々が続きそうだ。でも、仕事しなくっちゃ。しめきりはすぐそこ(爆)



・「あらら…」

 そろそろ、首輪をつけたいと考え始めた。
 でも、むちゃむちゃ細い首に、あう首輪はない。
 そもそも、首輪なんてまだまだ早いと思うのだけれど、「猫には鈴付きの首輪vv」と
 思ってる私には、させてみたくてしょうがないのだ。
 もちろん、赤。男の子だけれどね(笑)
 ゲームの「セリュー」は赤いバンダナをしているからだ。
 赤い首輪に金色の鈴。ああ、いいなぁ、かわいいなぁv
 赤く、細いリボンを用意して、小さい鈴を通して、慎重に首に巻く。
 きつすぎても、ゆるすぎても、いけないもんね。
 結んで端に出た部分も、きちんと切る。完成だv
 う。でも、鈴がうるさい(笑) 動きが激しいから、何をするにもちりちりちりちり。
 しかも、やはり気にして後ろ足でかいている。首をしめないかな、大丈夫かな、と
 見ていたら、ぽろ。リボンははずれてしまった。
 野望達成の日はまだまだ遠い…(泣)




・「至福v」

 ご飯をあげるまえのひと遊び。いつものように縦横無尽に走り回る。
 そろそろ、トイレかもしれないし、ご飯もあげなくちゃ、と、ふと抱き上げた。
 ゴロゴロゴロゴロ…
 最近は、側に寄ったり少し手を出しただけでのどが鳴る。
 でも、今回はそれだけではなかった。いつもだったら「まだ遊び足りないよぉ」と
 だっこからつるんと逃げてしまうのだけれど
 お腹を上にして、のどをならしたまま、目を細めてそのまま寝てしまった。
 「セリュー」
 と呼ぶと、ニャァと返事をしたり、眠くて声がでないなりにも口を開けて返事をする。
 おおー、感涙vv 幸せの瞬間だ。
 しばらく、頭やのどをなでてあげながら寝かせていた。
 が、しかし、私はその時正座をしていたのだ。
 だんだんしびれる膝から下。
 とうとう、耐えきれずにケージに戻した。
 今は子猫だからいいけれど、大人になって巨大猫になった時に正座の上で寝られたら
 …拷問かもしれない(笑) 幸せだけどさっ。




・「おいおい…」

 ご飯の時間。ナチュラルチョイスという缶詰に、同じメーカーのカリカリをふやかしてから混ぜてあげている。
 昨日、試供品でもらったサイエンスダイエットの幼猫版カリカリも今日から混ぜてみた。
 親ばかかもしれないけど、セリューは賢いかもしれない。
 トイレや寝床も、教えずに自分からだった。半分に切った爪研ぎ段ボールにも、すぐにバリバリしてくれる。
 自分の名前もすぐに覚えた。ムダ鳴きも一切ない。
 …でも、困ってしまう事が。
 ふとご飯の器をみると、ふやかしたカリカリだけが残ってるのだ。
 まだ芯までやわらかくなっていないのか、缶詰の方がおいしいからなのか。
 缶詰は財政を圧迫するし、(すでに、セリュー購入によってぴーぴー状態!)
 あまり入荷していないし、巨大猫になったら、食べる分も増えるだろうし、
 カリカリの方がバランスがいいらしいし…。
 いずれはカリカリをメインにしたい私は
 「ほれ、食べなさいって」
 と、残っているふやけたカリカリを手にとってあげてみた。おお、ゴロゴロいいながら食べてくれる!
 ちょっと、手乗り猫のようで嬉しいひととき(笑)
 でも、乾燥したままのカリカリを食べてくれるのはいつの日になることだろうか…(泣)




・「ふみふみ…」

 やはりご飯の時間。ごろごろとのどを鳴らしながら食べているその様を、至福のこころでながめていた。
 よく見ると、手をふみふみしている。
 子猫が、母猫のぼ乳を飲む時にする仕草だ。
 「うわぁ! かわいーvvv」
 大声を出すとびっくりするので、一人で拳を握りしめ、ささやく。
 …でも、思い出してみると、タマがこのぐらいの頃は、まだ母乳を飲んでいた。
 なんだか、そんなに幼い頃に母猫から引き離してしまったことに心がちくちくした。
 母猫が愛しい年頃かもしれないけど、私がかわいがってあげるからね。
 食事をしている背中をなでながら、そう思った。




・「ドキドキ」

 そろそろ、買ってから7日目になるし、気になって仕事が手につかない(笑)ので
 健康診断に行くことにした。
 電話して、行っていいかきくと、すぐにでもオッケーとのこと。
 キャリーはまだ買っていないので
 (と、いうか今のセリューのサイズで買ったら絶対に大人になってから入らないと思ったから(笑))
 買ってきた時の箱に入れて、連れて行く。車ですぐの所だけれど、やっぱり、鳴く。
 心が張り裂けそうになりながらも、獣医についた。
 …すぐきていいと言ったクセに、以外と混んでいた。しかも、犬ばっかり。
 どの犬も、病気というわけではなく、健康診断と血液検査だった。
 みんな、月曜日ははずすのね(笑)
 呼ばれて、診察室に行き、箱を開ける。獣医さんが見て一言。
 「ちいさいねー!」
 …まあ、そりゃ、私の前に診ていた犬はゴールデンとかシェルティーだもんね。
 よけいに小さく見えたに違いない(笑)
 体重をはかる。560g。その体重に、私も驚いた。
 まだほんの子猫だから、と、わかっているのだけど、数字をみると、本当に赤ちゃんであることを思い知る。
 体重計から降りようと動く動く。また獣医さんから一言。
 「やんちゃだねー。スゴイ元気だねぇー」
 そうなんです。家でも超がつくくらい、動き回るんです。
 耳・歯・体・心音などをチェックされた。
 「この猫は、元気だし、キレイだねぇ」
 見た目が、と言うわけではなく、体が、ということらしい。
 そして、おもむろに注射針。
 親愛なる友人、早紀さんから「生後50日すぎないとワクチンは…うちのランコはそれで大変な事に…」
 と、きいていたので内心、うわ。ちょっと待てよ状態だった。
 ピンクの液体が注入される。
 「今日は少し元気がなくなるかもしれないけど、明日になったら大丈夫だから」
 と言われた。医者だから、元気の状態をみて注射しちゃったんだろうけど…
 早紀さんの言葉が胸に響く。明日になっても元気なかったら、怒鳴り込んでやろうと思った。
 家に帰り、箱から開けるとすぐにご飯をねだった。
 ああ、最後の晩餐になるかもしれないのね…(泣)
 はぐはぐはぐ。よく食べる。
 その後、走り回り、そこらのものにじゃれ始める。
 ああ、ロウソクの最後の灯火なのね…(泣)
 その日一日は、心配で仕事にならない。
 (いや。私の怠慢もあるかもしれないけど(笑))
 そばにいて、様子を見る。
 …でも、なんだかそんな心配が拍子抜けするほど、元気がいい。よく食べるし、よく出すし、よく遊ぶ。
 ノルウェジアンは、元々自然発生の猫。森の猫という名にふさわしく、森で狩をして自分で生きてきた。
 その分、強いのかもしれない。
 そして、私も就寝。
 ああ、明日の朝、ぐったりと冷たくなっていたらどうしよう…(笑)
 強いとは思っても、やはり心配。でも、私もその日は頭痛がすることもあって、ぐーと寝てしまった。
 次の朝、私がおきると、すでに待っていて、「にゃぁ」。
 ご飯の催促だった。私の心配は朝日と共に消え去った(笑)
 強い猫だにゃー。改めて、思った。




・「くあー」

 前にも書いたとおり、セリューのご飯はかりかりをふやかしたのと、缶詰。
 さすがにGW終わってから暖かくなってきたので、食べ残しがないようにと
 食べきれる分だけ、あげるようにした。
 器は、お醤油とか薬味を入れるような小さい陶器。100円ショップで買ってきた。
 普通の猫の器だと、大きすぎるしケージがそれだけで埋まってしまいそうだったから。
 かりかりを水から煮て、湧く直前に火を止める。
 少しさめてから、お湯を捨てて指でぐにぐにつぶす。つぶしている時に水が足りない時は、足す。
 缶詰と同じくらいになったら、ちーさいタッパに入れて、冷蔵庫へ。
 セリューが鳴くたびに、冷蔵庫から缶詰とタッパを出して、器をキレイに洗ってから、あげる。
 食べきれる分だけ、と思って入れる。
 作ってる間、セリューはケージの外で元気に遊びまくっている。
 ご飯をケージに入れると、ゴロゴロいいながら自分から戻ってきて、食べる。
 食べ終わり、ひとしきり体をグルーミングして、私もねこじゃらしで遊んであげる。
 しばらくすると、また鳴き始めた。お腹が空いたのか!
 あれから、30分も経っていないぞ!
 本当に欲しがっている様子なので、またあげる。これを4回ぐらい繰り返した。
 一度に量をあげてしまえば…と思われるかもしれないけど、
 前にあげているから、そんなに食べないだろうと少量にしてしまうのだ。
 しかも、大量にあげると、残すし。
 さすがに仕事のラフ出しを控えているわたしにとって、この繰り返しはまいった。
 でも、4回の後は満足げに、自分の固定位置であるつめとぎの上に乗って、
 体中を丁寧にグルーミングし始めた。これは、満足って事だな。
 私はケージを閉め、仕事にとりかかる。
 仕事の合間に、コーヒーを入れようとケージの中のセリューを見た。
 なんとも気持ちよさそうに眠っている。
 その姿に幸せを感じながらも、
 「おめーは気楽でいいゼ!」
 そう思った(笑)



 ・「眠い…」

 セリューの朝は早い。すでに5時頃からわさわさと行動が開始される。
 (猫は夜行性なので、夜の時間もわさわさしているかもしれないが、
 私が見ていないから、わからない(笑))
 よいっぱりで朝に弱い私には、むちゃむちゃ辛い(爆)。
 トイレなどで起きてきた私の顔を見るや、「にゃぁー」。
 ケージから出してよぉ、お腹空いたよぉ、と言ってるようだ。
 トイレを見ると、砂かけされていない物体が、臭いをたてている。
 まだ砂かけがへたくそなセリューは、それでも猫の習性で、臭いがイヤなようだ。
 何度も、臭いを確認して砂をかける。でも、ちゃんとできない。
 そのうちに足でぶにゅっと踏んでしまうのだ。これを夜中にやられると
 猫砂が長毛の足につきっぱなしになってカリカリになってしまう。
 そうするとティッシュをぬらしてもなかなかとれない。
 しかたないので、足のうんちだけはチェックしてふいてやって、ケージから出す。
 「わーい」
 とでもいってるように、部屋の中をぴょんぴょん走り回る。
 その間に、トイレをキレイにして、水をかえて、ご飯の準備だ。
 器をケージに持っていくと、どこにいてもだだっと走ってきて、ケージに入る。
 ううう。かわいいぞうvvv なんだか、犬のようだけど(笑)
 のどをゴロゴロとならしながら、器に顔をつっこみ、はぐはぐとご飯を食べ始める。
 その姿を確認して、私はまた眠りにつくのだった。
 ああ、いい夢が見られそうだぞうv




・「至福v パート2」

 昼の時間。私も昼食をとる。
 仕事に追われてはいるけれど、昼食タイムはちょろっとゲームをしたりする(笑)
 (これはまだ余裕があるときの話(笑))
 セリューのご飯も用意してあったけど、ケージは開けたままにしてあった。
 私は食べながらゲームをしていると、セリューがひざにのってきた。
 また、どこかに飛び移ろうとしているのか、かまって状態なのか、なにかな?と思っていたら
 うーんと手足を伸ばし、きもちよさそうにしている。
 ゴロゴロとのどを鳴らし、無防備体勢。
 半分、寝ているような感じだった。
 ここぞとばかりに、体中をなでた。
 背中はもちろん、いつもはじゃれてくるのどの下まで。
 気持ちよさそうに、目を細めている。
 のどの下に、ご飯を食べた後の残りカスが毛にからまっていた。
 長毛種だから毛にくっついちゃうのはしかたないけど
 まだ子供だから、体全体のグルーミングが上手くできないみたいだ。
 お腹やお尻をなめようとすると、いつも、コロンとひっくり返っている。
 その姿が、またかわいいvv
 セリューが上手くグルーミングができない分、私がしてあげたいんだけど
 ペットショップで勧められて購入したブラシって、すごく大きいんだよね。
 クシ形のと、針金みたいなのがついているやつ。
 毎日食事している時にグルーミングしてあげるんだけど
 今の無防備な時、これはチャンスだと思った。
 でも、購入したブラシはすごく大きいし、針金みたいなのって
 なんだか、子猫には痛そうな気がする。
 柔らかめの、それでいてしっかりした感じで作られていて、
 指先につけてブラッシングしてあげられるグルーミングのクシがあるといいのに。
 指先だったら、母猫の舌と同じくらいだろうから、子猫も安心するだろうし。
 そんなことを考えながら、体全部をなでてあげていた。
 もちろん、ゲームはほっぽりっぱなし(笑)
 そしてそのうち、ならしていたのどの音が聞こえなくなった。
 見ると、完全に寝てしまっている。
 ああ、これ以上の至福の時間があろうかvv
 でも、ゲームも途中なので、せめてセーブしておかなくちゃ。
 カチカチとボタンを押す音に、耳がぴくぴくしている。
 起こしてしまっては、だいなしだ!
 そーっと、そーっと、ボタンを押す(笑)。なんとかセーブだけはできた。
 にこにこしながら、セリューをながめる。今は、前と違って正座していないから
 ふふふ。寝てても大丈夫だよぉvv
 私の食事はまだだったが、幸せで、なんだか、満腹vv




・「野望達成!」

 私には、野望があった。先にも書いたとおり、「赤いリボンに鈴」だ。
 今日は、再チャレンジ。
 もう一回リボンを用意して、鈴を通し、今度は違う結び方で止めた。
 端の2本をまとめて、ひと結びにするやつ。しかも、今度は端をぎりぎりまで切らずに2cmぐらい残した。
 リボン自体は毛で隠れてしまっているけど、その端だけが少しだけ見える。
 おお。昔の仮面ライダーのマフラーのようだ(笑)。
 セリューはというと、やはり、気にして足や手でかいている。
 しかし、今度はとれなかった。成功だvvv
 でも、首輪をつけるにあたっては、本当に気をつけなくてはいけない。
 つってしまったり、噛んでしまったり、大変だからだ。
 幸い、セリューは毛と身の間の隙間がおおいので、なんとか大丈夫の様子。
 でも、首に巻いているはずの赤いリボンは、その毛によって全然見えないのだ。
 ノルウェジアンは、成長すると首の回りの毛が、まるでライオンのようになる。
 まだ子猫のセリューにも、その兆しはあるのだ。やけに首の毛があまっている。
 大人になったら、首輪は完全に埋もれてしまうのだろうなぁ。ちょっと寂しい。
 今はまだ子供だし、慣れていないから、鈴の音がすると、自分をじゃらしてくれる何物かが
 近くにあるのだと思ってキョロキョロしている。
 それは、君の首から音がするのだよ。セリュー君(笑)
 鈴をつけると、どこにいるかがすぐわかる。
 呼んでも返事がない時や走って来ない時でも、私が鈴の音をたよりにセリューをさがす。
 脅かさないように近づくのだけれど、やはり自分の体の何十倍も大きい生き物が
 現れると驚いてしまうみたい。私の姿を見るや、目と背中を丸くして、毛が逆立つ。
 長毛は、毛の表情がわかりやすくて楽しいかも(笑)
 そのうち、自分の鈴にじゃれ始めた。
 少しだけゆるかったのか、はぐっと鈴を噛めてしまった。
 リボンも噛んでいる。
 早紀さんから、首輪を噛んで口から出血してしまったりやのことをきいていたので、
 あわてて口から離した。そして、もう少しだけ、首輪の輪を小さくした。これでたぶん大丈夫だろう。
 毛で太く見えていても、首は細いから、なかなか調節が大変だ。
 でも、リボンが見えなくても、自分の鈴の音にキョロキョロしていても、
 なんだか、満足だ。
 ふふふ。耳にこだまする鈴の音に、乾杯v




・「威嚇」

 鈴をつけてから、残りのリボンにじゃれるかな、と遊んでみると
 昨日まではそんなでもなかったのだが、今日は飛びついてきた。
 考えてみると、毎日、少しずつ遊び物が変わっていく。昨日まで見向きもしなかった物に
 今日はじゃれてみたり。成長するにあたって、好みが変化するのかな。
 でも、お気に入りの猫釣り(プラスティックの短い釣り竿に、小さいぽんぽんのようなぬいぐるみがついてるやつ)は
 毎日、これでもかとじゃれてくれるから、きっと、年齢を問わず(笑)のお気に入りなんだろうな。
 今日は、リボンだ。ふわっとヘビのようにくねらせると飛びついて、端をくわえた。
 少し遠くへ行く。私は、引っ張って、口から離させ、今度は走らせようとした。
 すると…。
 「クフウー!」
 この声は! 威嚇してるのか? まるで、「ぼくの獲物だ!」と言っているようだ。
 両手でしっかりとリボンを抑え、噛んでいる力も強い。
 うわお。野生の本能をかいま見る。でも、飼い主に向かってそれはないでしょう。悲しいぞぉ。
 もしかしたら、リボンという獲物のうれしさに、理性が飛んじゃったのか?
 でも、その行動が、またかわいかったりするのだv
 おお、ほえてる、ほえてる。と嬉しくなりながらリボンを引っ張り、またくわえさせ、持っていかせる。
 何度かやっていると、このリボンは私が遊んでくれている物だと気づいたのか、
 もう、野生の本能を出さなくなった。(笑)
 その後、何度やっても、もう、ほえない。
 そうかー。もしかしたら、すごく貴重な体験というか、時間だったのかもしれないなぁ。
 成長の一瞬をかいま見た感じだった。 



・「ぐるぐる…」

 最近、ご飯の催促の様子がわかる。
 今、ご飯の場所はケージの中。私がケージの側を通ると、ニャァと鳴く。
 ケージの外に出して欲しいのかと思って、入り口を開けるとぐるぐるぐる。のどをならす。
 そして、外に出てから、またケージの中のご飯の器を確認するのだ。
 この仕草が、何度も続く。これは、お腹が空いたのだ!
 器をもって、台所へ行き、冷蔵庫を開けて、と、ご飯の用意をしていると、
 犬のようにだだっと走ってきて、冷蔵庫の中を見る。そして、作っている足下で待っているのだ。
 「セリュー? お腹空いたの?」
 「ニャァ」
 ご飯をくれくれと鳴くようなコトはしない。
 私が聞いた時だけ、鳴くのだ。
 これがまたかわいくて、何度も「セリュー? ごはん?」と聞き返す。
 中には、声は出さないで口だけ開く時もある。
 私の足にすりすりすることはまだないけれど、ちょこんと座って、待っている。
 少しご飯の用意が遅くなると、そこらのものにじゃれ始めるけど(笑)
 そして、ご飯の入った器をもって移動すると
 それこそ待っていました! とばかりに私より一足早く所定位置に走り、ゴロゴロぐるぐるとのどを鳴らしている。
 私はご飯の時に、必ず水も換えるようにしている。よく、足をつっこんだり、猫砂が入ってしまったりしているからだ。
 水を先に入れると「これがごはん? ごはん?」とでもいうように器に顔をつっこむ。
 でも、匂いがしなくて水だとわかると、私がもっているご飯の器に顔をつっこむ。私も急いで、器を所定位置に、置く。
 あ。別に、飢えさせるようなコトをしているわけじゃないのよ。
 ご飯の時間は、必ずそういうことをするの。
 そして、足踏みしながら、ぐるぐるのどを鳴らしてご飯を食べるセリューだった。

 この間、ご飯を食べている時に、クシでそーっとグルーミングをしてあげた。
 セリューの毛は、羊のようになっている。まだ、こんがらがったり毛玉になってしまったりしていることはないけれど
 その予防の為に、ご飯を食べる時はブラッシングしてあげる時間なのだ。
 いつもだと、食べ終わるとまたすぐに遊んだり、クシにじゃれついたりしてしまうのだけれど
 その日はいつまでもぐるぐるいっているので、私も丁寧にブラッシングした。
 すると、もう、ご飯は入っていないのだけれど、顔は器につっこんだまま、
 おなかをぺたっと下につけていた。手は猫踏みしている。そして、ちゅぱちゅぱと器をなめているのだ。
 まるで、母猫の乳にくっついた子猫のように。
 でも、見た目はもしかしたらまたたびでふにゃふにゃになっている感じかも(笑)
 ご飯の器に、顔をすりつけている。
 背中やわきの方は、中の方からブラッシングしてあげることができたけれど
 のどの下はどういう状態になっているのか(笑)
 ブラッシングが終わった後、のどの下を見たら、案の定、ご飯で固まっていた。
 あとで、これもブラシしなければ(笑)
 それにしても、きっと気持ちよかったんだろうなぁ。




・「しっぽしっぽv」

 猫の親は、自分のしっぽで子猫をじゃらす。すでに母猫と離れてしまったセリューは、もう、できない。
 そのかわりかどうかわからないけれど、私の髪の毛によくじゃれつく。
 私は、外に出る時は髪の毛をおろしたりしているけれど、家の中や暑くなった時は
 後ろを一つにゆわいて、三つ編みにしている。
 セリューをケージから出している時に、よく、私の後ろに回るからなにかと思っていたら、実は
 三つ編みの毛先にじゃれていたのだ。
 私が頭を動かすたびに、右へ左へと三つ編みが揺れる。
 その三つ編みも、髪の毛が超長いから、座っていると20cmぐらいが床についている。
 ちょうど、猫のしっぽのように。
 頭を動かすと、本当にしっぽのように揺れるのだろう。
 (私の後ろ側なので、私は見れないのだ! 残念!)
 フットワークをして、じゃれつき、猫キックしたりかみついたり。
 髪の毛は痛くないからどんなに噛んでも大丈夫だけれど、かみ切られたら困るかも(笑)
 なんだか、毛先の方だけぱさぱさになりそうだけど、ま、いっか(笑)
 親猫のかわりだもんね。




・「血統書」

 セリューをペットショップで買った時、血統書はついていなかった。
 そのペットショップはMIXも扱ったりしているし、中には血統書がないものもあったりする。
 別に血統書にこだわるつもりはないのだけれど、親が知りたかったのと、交配の時に困るかなと思ったのだ。
 とにかく、ノルウェジアンはメインクーンとよく似ている。毛並みも、タフトもそっくりなのだ。
 そのペットショップはノルウェジアンを扱ったのが初めてな様子もあったので、
 もしかしたらノルウェジアンとメインクーンと間違えていた可能性もあるかもしれない。
 別に、一目惚れして買って来ちゃったんだからメインクーンでもかまわないんだけれど
 やっぱり、ノルウェジアンが欲しいと常々思っていたという多少のこだわりが私の心にひっかかった。
 また、母がセリューの子供が欲しいと言っている。性格もいいし、賢いし、これからも欲しがる人は
 増えてくるかもしれない。なので、スプレーに困るだろうコトを考えながらも、去勢はするつもりは、今はない。
 そこで、やはり血統書がないとお嫁さんに困るだろうと考えたのだ。
 ノルウェジアンは、それほどメジャーな種ではないような気がする。
 1970年代に絶滅しそうになって、一生懸命増やされた。
 私は、ノルウェジアンをメジャーな種にしたいともくろむ一人だ。ふふふ。
 だからこそ、お嫁さんもノルウェジアンがいいと思っている。
 でも、お嫁さん側からしたら、メインクーンかノルウェジアンかわからないセリューを
 相手にしてくれないかもしれない。
 昨日、猫缶とカリカリの補充にペットショップへ行った時、聞いてみた。
 すると、まだ血統書が届いていなく、届いたら電話連絡するので取りに来て欲しいとのこと。
 おお、よかったv これで、お嫁さんが見つけられるかもしれないぞ。
 女の子のノルウェジアンを飼っている人がどこにいるかもわからずに、それだけで嬉しくなった(笑)
 でも、すでに購入してから2週間経っているのよね。まだ届かないのかな。
 でもでも、今はちょっとバタバタしているからもう少し後の方が、私も嬉しいかも。
 今はうちの名字になっているセリューだけど、元はどんな名前だったのかな。
 また、楽しみが一つ増えたv




・「爪切りと猫草」

 この間から懸念していた爪切りを、そろそろしなくてはと思っていた。
 室内猫は爪が削れることが少ないので、人が切ってあげなくはいけない。
 セリューは買ってきた段ボールの爪とぎで、よくバリバリやってるけど、
 やっぱりのびてくるだろう。
 猫用の爪切りといって売っているハサミ型は、なんとなく、怖い。
 いいや、と思って自分が使っている爪切りを取り出した。
 セリューは、遊び足りない時はいくらだっこしてもぴょんと逃げてしまうか、手にじゃれつく。
 そこで十分に遊ばせた後、大人しく横になってきた時に、だっこした。
 ニクキュウを押して、爪を出す。
 先の、白いトコロだけ、白いトコロだけ…
 セリューに不安感を与えないようにと思っているのだけれど、内心ドキドキだ。
 子猫の爪は小さいし、よーく見ないと全部ピンクに見えてしまう。
 とにかく、先っちょのトコロだけと爪切りではさみ、切った。
 人間の爪と違って、しかもまだ子猫なので柔らかいのか、「カスッ」という音がする。
 おっしゃ!
 心の中でつぶやいた(笑)
 爪の1本1本切るたびに、心の中で「おっしゃ!」とつぶやく(笑)
 セリューはべつだん嫌がる様子も見せずにゴロゴロとのどを鳴らしている。
 でも、さすがに両手を切ったところで飽きたのか、膝の上を飛び出してしまった。
 後ろ足は、あとでやろうっと。
 以外とすんなりいったので、ちょっと満足v いや、だいぶ満足かも(笑)

 爪切りが終わってまた遊び始めた頃、廊下でがふっとお腹をゆらした。
 これは、猫が毛玉をはくときによくやるポーズだ。
 あわてて、小さいボールを持っていったが、その時は吐かなかった。
 考えてみると、セリューはよく自分でグルーミングする。しかも、まだのびきっていないとはいえ長毛種だ。
 今まで飼っていたタマより、毛玉が溜まるかもしれない。
 これは、猫草を買ってこなければ、と思った。
 カリカリの買い出しと一緒に、猫草も見てみた。そこでは大きくなっていたのはなく、
 育てるものを売っていた。育てるのも、また楽しいだろうなと思いつつ、
 室内で植物を育てると、私はナゼか枯らしてしまうことが多い。枯れないまでも、上手く育たないのだ。
 セリューのためには、猫草はあった方がいい。
 うう。どうしようかな、と考えていた時、私の頭に一人の姿が浮かんだ。母である。
 母は、植物を育てるのが上手い。私は密かに緑の指を持っているのではないかと思っている。
 種と土壌だけ購入して、あとは母に育ててもらおうっとv
 頼みますー、母上ー。




・「猫ブラシ」

 スリッカーブラシはなんだか使いづらいので、ブラシを探した。
 もちろん、クシの扱いも最近は上手くなってきたんだけど、毛玉や抜け毛を取ってあげるには
 ブラシの方がいいだとろうと思ったのだ。
 早紀さんから、ハムスターとかフェレットのは?と助言を頂いたので
 探してみる。見ると、でも、結構大きい。しかもナイロン植毛が多い。
 冬にやったら、静電気でとんでもないことになりそうだ。
 いろいろ見ていたら、犬猫用と書かれた、手にはめて使うゴム製ブラシがあった。
 ミトンの様な形で、親指のトコロにもブラシがある。
 細かいトコロは親指部分でできるかもしれないな、と思った私は試しに購入してみた。
 家に帰って、セリューに試す前に、自分の頭でやってみた。
 強くなでると毛が引っ張られていたい。こんなんで、子猫をなでて大丈夫なのだろうか。
 でも、とりあえず、セリューにも試す。強くすると痛いから、優しく、そーっと。
 セリューは嫌がらなかった。おお。これはいいかもしれない。
 まだ子猫だから、それほど抜け毛がすごく出るってコトはないのだけれど
 たまによく寝るトコロに毛が細い束で落ちている
 なで終わった後、ゴムの回りの麻の部分に、毛がへばりついている。
 指で毛をこしとると、落ちてる束ぐらいになった。スリッカーとか、クシよりも、これの方が
 抜け毛がとれるんじゃないかと思った。これで、お腹にたまる毛玉もへるかもしれない。
 ナイス☆



・「ずぼ」

 最近、ティッシュの消費量が激しい。ケージの掃除や足についたうんち掃除や
 食事後の胸毛についているご飯をふき取るためだ。
 カラになったティッシュの箱で遊ぶかな?と、ビニールを取り外して
 (ビニール食べたら大変だからね)
 ぽこっとおいておいた。すると、ずぼっと両手を突っ込んで、中に何もないのにほじくり返している。
 そのうち、頭まで中に入れてしまった。案の定、いやんいやんと後ずさりするが、ふふふ。ムダムダ。
 TVでみかける、おもしろ投稿のナマ風景(笑)
 かふーかふーと鳴く声が聞こえるので、とってあげる。この猫は助けての声が「ニャァ」じゃないのね。
 それじゃあ、いざというとき、わからないぞ。ちゃんとニャァと叫びなさい。とまだ赤ん坊のセリューにわかるはずもないが
 指をさし、語る(笑)
 また、頭をつっこんだままになってもかわいそうなので、ティッシュの側面に穴をあけた。
 これなら、中に入ってしまっても、その穴から出ることができる。
 こりもせずにティッシュに手を突っ込み、こんどはその穴から両手を出した。
 おもしろいので、私もそのままじゃらしたりして遊んだ。
 この写真は、こんど公開しようv
 …でも、困ったことに、ティッシュの箱で遊ぶことを覚えてしまったセリューは、まだ中身の残る箱でも
 手をつっこみ、中のティッシュをほじくる。いや、ほじくるぐらいなら、まだいいんだけどね。出されたティッシュは
 私が使えばいいから。困るのは、そのティッシュにかみついて、食べてしまう危険性があるってこと。
 おかげで、うちのティッシュ箱はみんな底をむけた状態で置かれることになった。
 これなら、大丈夫v でも人間が使う時、めんどくさいぞー(泣)




・「でっかい!」

 最近、セリューは食べる量が増えてきた。そろそろ、器をかえなくちゃいけないかもしれない。
 この量なら、少し残るだろうな…なんて思ってると、ぺろっと食べてしまうのだ。
 カリカリのふやかしを少しずつ固めにしているので、水もよく飲む。飲み方は、まだ下手だけど。
 鼻をつけてくしゅんとくしゃみをしたり、手を入れてピピピと振りながらも、なめたりしている。
 体も、重たく、大きくなってきた気がする。毎日見ている私が思うのだから、きっと本当に
 大きくなっているのだと思う。このままぐいぐいいくかなー。ふふふ。巨大猫になる日は近いぞ。
 それに伴い、出す量も増えてきた。うんちの増え量はそれほどではないのだけれど
 おしっこの量がものすごい。猫砂の固まり具合から、最初は2回分がひとつになったのだと思っていた。
 でも、きれいにまるくなってる様子から見ると、1回分なのだ。大きい時は直径6cm以上はある。
 それが、ごろごろと猫砂のなかにうまっているのだ。
 シャベルでざくざくと、お宝探し。みつかると、なんか嬉しい(笑)
 でもたまに、目測を誤って、砂ダマを削っちゃったりね。




・「猫母さんご一家登場!」

 猫母さんが、一家を伴って(建造君もちょうど帰ってきていたので)やってきた。
 たくさんの、猫草とキャットニップとイヌハッカと猫じゃらしをもって。
 いきなり人がごごっと増えたので(しかも横にデカイのだ。うちの一家は(笑))
 セリューはびっくりして怯えてしまった。でも、猫母さんが差しだす植物群には、興味があるようだ。
 それぞれを、ならべて反応を見る。セリューは、忙しく匂いをかぎまわっている。
 猫草。ゆらゆらと揺れるすがたに興味をもってじゃれるけど、食べはしなかった。
 かみついて、かみ切るものの、はうはうと食べづらそうにし、そのうち出してしまう。
 イヌハッカ。これは、普通は猫にはあげないんだけど、私の歯磨き後の息にセリューが反応する、ということを
 話したら、持ってきてくれたのだ。反応ってのは、普通の猫なら嫌がる歯磨き粉の息なはずなのに、
 顔を近づけて鼻をひくひくさせるのだ。変な猫(笑)
 でも、植物のイヌハッカは、近づいて匂いをかいだら、飛び上がって、逃げた(笑)
 さすがに、匂いが強かったんだろうな(笑)
 キャットニップ。わざわざ、乾燥させて持ってきてくれた。やはり、一番気になるのか、よく匂いをかぐ。
 そして、かさかさと乾燥した音を立てることもあって、猫パンチが炸裂した。
 ぱしぱしぱし。かさかさかさ。夢中になって、遊んでいる。
 マタタビのように、匂いに恍惚といった感じではなくて、どちらかというとカサカサに興味をもってるような。
 でも、イヌハッカも乾燥していたけどじゃれなかったことを考えると、やっぱり、匂いもあるのかな。
 ひとしきり遊んだ後、猫母さんは猫じゃらしをおもむろに取り出した。これも、乾燥している。
 これには、セリューの目の光が変わったように思われた。
 夢中になって、カサカサいう猫じゃらしに、とびつく。私も猫母さん達も、みんなで楽しそうに、幸せそうに笑った。
 …でも、猫じゃらしって、穂のトコロがボロボロになるのよね。
 幸せそうな猫母さん達が帰った後、私はキャットニップと猫じゃらしの残骸で、足の踏み場もなくなった部屋を
 一人ほうきで掃き出すのだった。掃除機は、怖がるだろうしね。ああ、母ゴコロv
 そんな私のココロを知ってか知らずか、ザカザカいうほうきに、じゃれまくる。セリュー。
 おーい。ジャマだぞぉー。




・「猫踏んじゃった」

 最近、夕方から夜はケージから出しておくことが多い。
 ケージから出された後はそれこそ脱兎のように走り回るが、ある程度満足すると眠くなるらしい(笑)
 私が台所に立つと、そこで横たわることも少なからず。
 でも、その時は気がつかなかった。
 まだ、あちこちで遊んでいるんだろうな、なんて思っていたら、柔らかい物を踏んだ。そして、「ニャァ」の声。
 (珍しい。ニャァと鳴いたぞ。と、後で思ったけど(笑))
 ぎょっとして下を見ると、セリューが寝ころんでいた。その手をわずかに踏んでしまったらしい。
 「きゃー。セリュー、大丈夫?!!」
 思わず、叫んでしまった。私は心配なのだが、セリューはその声の大きさに怒られたのかと勘違いをしたらしい。
 びょんととびあがって、やば!と逃げてしまった。
 「ちがうのよー。足を踏んじゃって、謝ってるのよー。大丈夫か見たいのよー(汗)」
 焦りながら追いかける私だが、セリューにしてみたら追い立てられているように思えるのかもしれない。
 でも、狭い家の中だから、すぐに捕まえられる(笑)
 ひょいと抱えて、足を確認した。まあ、あんだけ走れているのだから骨に異常はないだろうし、
 ほんのさきっちょだけ踏んじゃったみたいだったし。
 ひっくり返してよくみたけど、大丈夫そうだった。
 鈴の音は確認しているつもりだったんだけどなー。
 子猫を踏んで亡くしてしまった話を、よく、聞く。
 これほど後悔が残る悲しいことはないと思う。
 これからは、もっと気をつけねば。




・「ごそっ」

 セリューは、人が近寄るとご飯の所へ行き、ゴロゴロのどを鳴らしながら
 足踏みしてちゅぱちゅぱとご飯を食べる。ケージの外にいる時とは別猫のように甘ったれだ(笑)
 で、私はケージの入り口を開けて、べたっとしているセリューのブラッシングをしてあげるのだ。
 さすがにお腹やあごの下まではできないけれど、耳の下ぐらいまでは、なんとかなる。
 金属製のくしでとかしていたら…おや?
 耳の下あたりに、ひっかかるものがある。最初は、首輪代わりのリボンだと思った。
 リボンを引っかけてしまっては、首が絞まってしまう。
 でも、なんか、様子がちがうのだ。注意深く、手で探っていくと…
 毛玉発見!
 長毛種のサガともいうべき、毛玉だ。
 これはほどいてあげなくては、と思いクシを動かすがうまくいかない。
 手でやっても、うまくいかない。何しろ、耳の下だからちょっと奥まってやりづらいのだ。
 しょうがないので、スリッカーブラシを取り出した。
 これもあんまり使い勝手はよくないんだけど、細いからうまくいくかなと思って。
 スリッカーブラシのはじっこを使って、必死でといていた。
 ふ、と手元が軽くなった。やった! ほどけたのだ!
 と思ったら、スリッカーブラシに、1cmくらいの毛の固まりが。
 ぎゃぁぁ! ぬいちゃったぁ!!
 この時ほど自分の剛腕が恨めしいと思ったことはない。
 セリューが痛がっていないかと、確認する。
 手元が軽くなった時も、抜けちゃった後も、平然とゴロゴロ甘ったれながらご飯をなめている。
 平気だったのかな。でも、そこがはげてたら、やだぞ。
 手でまさぐったが、そんな様子はない。それどころか、何度も丁寧にブラシがかかったせいか
 毛がふわふわになって(いや、ふわふわで本当は隠れていたのかもしれない)いい感じだった。
 でも、猫の毛を取ってしまったことに対して心がちくちく。
 昔、コロコロ(粘着性のテープでじゅうたんなどのゴミをとるやつ)でタマの毛を
 むしりとってしまったことがあるからだ。タマは、すごく不愉快そうだった。
 毛は、まるでコロコロに最初からあったかのように気持ちよく生えていたけど。
 その時の、タマの恨めしそうな顔は忘れられない。
 セリュー、やっぱり、ごめんねぇ。
 


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