★セリュー日記 ’03 3・4月★

 


●2002年3・4月

・「これは何だ?!」

セリューは長毛種。マジで、短足狸の大デブくんに見える(笑)

で、もちろん、毎日のブラッシングは欠かせないのだが
(してても、毛玉がゴロゴロできるし(泣))
抜け毛をすべてブラシでとるってのは不可能。
セリュー自身がなめとってしまうからだ。
その排出のために、ヘアボール用フードはもちろんのこと
猫草も欠かせない。

猫草は好んでよく食べているが、うんこと一緒に出てきているようで
今まで飼っていた猫と違って、しょっちゅう毛玉を吐くってことはない。

が、その日は違っていた。
朝からなんとなく、ガッガッと何か吐きたそうな様子。

やばいなー。なんか、ヘンな物食べたんじゃないだろうな…。
どきどき。

余談だが、セリューはその辺に置いてある段ボールで爪とぎする。
ぶっとい足でやるもんだから、あっというまにボロボロ。

ふと見ていたら、そのボロボロになったところを
口でかみ切って、チャクチャク、ガムのようにしている。
ペッと吐きだして、おもちゃにして遊ぶときもあるけれど
はうはうと飲み込もうとしているときもある。

ゲ! これは何でも食べたらダメだよー!!

と、見つけると口をこじ開けて奪い取るのだが
見ていないときなど食べてしまう事もあるようで
まったく、私泣かせの猫である。

で、また段ボール食べちゃったとか
なんだろうなぁ…と思っていたのだが
その時は吐かずにそのまんまだった。

で、次の日起きてみると、トイレの近くに何かを発見。
遠目で見たら、まるでウンコ。

うっぎゃぁ。
また、お尻毛にこんなデカイのくっつけたまま移動したんだわー(泣)
長毛種も大変だわー。
しかし、よく見ると、なにやらグレーっぽい。
回りがべしょっとぬれている。
ウンコだったら、下痢だったら固形物ははっきりしないはずだし
このべしょはなんだ…?

よーくよーく見ると、毛玉だった。
しかも、ウンコのようにでかく細長い感じのモノ。
ひえー!!
こんなデカイのをはき出すのは、さぞかし大変だったろうに!!
でも、逆にこれを飲み込んじゃっておなかの中で詰まっちゃっても
それこそ一大事だったのかも!
はき出してくれたことに感謝しながらも
長毛種も、いろんなところで悩みがつきないなぁと思った一件だった。








・「ハッピーv」

3月21日。セリューは、無事2才になった。

幼子から成長するのとは違って、このぐらいになると顔つきや体つきも
あまり変化はなくなってくるけれど
表情表現はだんだんと多くなっているような気がする。

また、どんな姿で寝っ転がったり、引っかかれたりしようと、毎回
「うをー! かわいいぞーーー!!」と猫バカ全開(笑)

セリューはおしゃべりな猫ではないので
私との主な会話は目としっぽ。
これで、もっとおしゃべりしてくれたら楽しいのになーと
思ったりすることもあるけれど
たまに鳴く声が聞けると、それだけで嬉しくなっちゃったり(笑)
「今日は鳴き声が聞けたら、ハッピーな一日になるぞ」とか(笑)

完全室内飼いに対しては、だいぶ慣れた私ではありますが
その分、猫バカが増したような気が(笑)

セリュー自身は自分が2才になっておめでとうー!みたいな
感じは全然ない(笑)
最初の発情期前にとっちゃったので、行動は子供の時のまんま。
人間で言うと、もう、20才過ぎなのに…(笑)

お布団に踏み踏みちゅぱちゅぱも全開だし。
人間で20才過ぎの男がこんなことしたら…と思うと笑うよりコワイし(笑)

ご飯食べるからなでても毎回だし。
これもやはりコワイ…究極のマザコン(爆)

猫と人間を同じく考えちゃうのはいけないかもしれないけれど
セリューも、もう少し大きくなったら(体重でなくて(笑))
精神年齢ももう少し大人になっちゃうのかなぁー。
私も年をとるから、一緒にのんびりと…ってのもよいけれど
このまーんま、おバカで甘ったれ状態でもおもしろい気がする(笑)

人間の星座をあてはめてみた。
セリューは牡羊座。
エネルギッシュで独立心旺盛で命令されるのがイヤ…
なんか、この辺はすごく似通っているかも(笑)
人でなくて猫だから占いする人には全然違うぞ!とか怒られそうだけど(笑)

とりあえず、お誕生日は生鮭を焼いて乾杯。
魚を焼く前から、シンクに手をかけて、
「それ、それ、嗅がして〜!!」と
大変だったけれど(笑)

はっぴばーすでー♪
私もハッピーv








・「か、…花粉症(泣)」

そうです季節です(泣) 花粉症。
毎年この季節になると、早く梅雨が来ないかと思う。マジで(大泣)
イロイロと発症を抑える工夫はするのが
やはり、くしゃみ鼻水とは縁が切れない現実。
くしゃみ→鼻水→鼻水をかむ→鼻が刺激されてくしゃみ…の繰り返し。

セリューの抜け毛にも敏感になるけれど、
それよりなにより花粉がイヤ(泣)

当然、くしゃみも連発になる。
どうせ室内で一人でお仕事だし、
誰にはばかることもないので大声でくしゃみをする。

セリューは私の後ろをついてまわり、じーっと見ている。
ある時、セリューがか細い声で鳴いた。

ん? なんだ? 珍しいな。
セリューはめったな事では鳴かないので
(鳥に対しては「にゃかっかっか」と鳴くけど)
何かあったのかとあたりを見回す。

何もない。

オヤツが欲しいのかと思ったが、そうでもない。

鼻がムズムズ…エックショーン!!

クショーン、クショーンと連発。

セリュー、再びか細い声で「にゃー」

ん…? もしかしたら、私のくしゃみに反応しているのか?

試してみようと思う間もなく、くしゃみは勝手に出てくれる。
今度は、セリューを観察しながらくしゃみをした。

私がくしゃみをする様子をじーっと見て、終わると「にゃー」。

昔、どこぞのおじさんとかが「クショーン、うーい」とか、「クショーン、ちくしょー」とか
くしゃみの後に”勢いセリフ”(笑)をつけているという笑い話を耳にしたことがあるが
もしかして、この、”勢いセリフ”を、セリューが言っているのか?(笑)

それとも、あまりに大声でくしゃみ連発するので「耳に響くニャー&うるさいニャー」
の「にゃー」なのか?

試しに、くしゃみの声を変えてみた。
くしゃみが出そうになったとき、両手で口を覆い、「ぶしっ」の音だけ。
セリューを見る。「にゃー」がない。

再び大声のくしゃみをする。
セリュー「にゃー」。

うわ。これは、きっと「うるさいニャー」の方だ。
猫は、人間よりも小さい音を聞くし、
もしかしたら、人間で言えば耳の近くでくしゃみをされたような大きな音に聞こえるのかもしれない。
考えてみれば、私が大声でくしゃみをしたとき、
「鳴き竜」現象が起きていたような気がする(爆)

::::
鳴き竜(この字であっているのかどうか定かではない(爆))
修学旅行で行ったことがある人もいるかもしれないけれど
どっかの寺かなんか(場所を忘れた(爆))の室内で、パン!と手をたたくと
部屋の壁や柱に音の振動が共鳴とかして、ビィィンと響くもの。
その時は仰々しく、「ここだけの現象」みたいに言っていたが
現在は結構、あちこちで聞くことができる。(と私は思う)
::::

そこまで響けば、猫にとってはすごく大きい音で
「耳にイタイにゃー」となっていたのかもしれない。

仕方ないので、いつもタオルを持って移動することになった。
くしゃみが出そうなとき、これをあてればかなり音が小さくてすむ。

でも、たまにセリューの声が聞きたいときは
わざと大声のまま、くしゃみをしたり…(笑)

だって、「にゃー」がかわいいんだもーん♪(猫バカ(笑))







・「ボソボソと…」


セリューの抜け毛がすごくなってきた。
まだまだ肌寒い日は続くが、暖かいときは暑いくらいだ。

今まで分厚いコートを着てきたので、あわてて脱いでいる感じ。
毎日のブラッシングで、てんこもりに抜けてくる。
クシで、すいてもすいても毛が抜けてくる。
半日ほっておくと、抜け毛で毛玉ができている。

絨毯にも、毛の固まりがゴソゴソついている。
セリューが走ってくると、一緒に、
フローリングの上で、ホワホワの丸くなった抜け毛も飛んでくる。
あちこちが、あっというまにセリュー毛で埋まる。

これは、今年はちょっと早めに毛刈りしようかなぁ。
でも、まだ寒い日が続くしなぁ…。

猫母さんのご近所で、やはり長毛種と暮らしているおうちがあって
そこの猫は、もう、ライオンカットになっていたそうだ。
にゃーと寄ってきて、猫母さんにすりすりするらしい。
しかも、執拗に(笑)。
猫母さん曰く、「まだ寒いのに刈っちゃったから、暖かさに惹かれて
スリスリしているんじゃないのかしらねぇー」

ってことは、今、セリューの毛を刈ったら
さらにスリスリしてくれて、一緒のお布団に寝てくれたり
お膝に乗せて〜の回数が増えるたりするのか?!

こ、これは嬉しいかもー!とクラクラしたが
毛刈りは一日がかりになってしまう。
お仕事が忙しい状況だし、セリューに寒い思いをさせてしまうってことは
確実なはず。
うーん。イロイロ考えて、もう少し暖かくなってから毛刈りをすることにした。

むー。
それまで毎日、手のひら大の抜け毛と格闘しなくてはいけない…(泣)

長毛種は、やっぱり大変だー。

でも、楽しいけどねっ(やっぱり猫バカ(笑))







・「おお!」

だんだんと暖かくなってきて、庭の雑草もわらわらと芽を出してきた頃、
虫たちもゴソゴソと出てくるようになる。

壁紙が白いので、クモやちょっと大きい羽虫なんかは、
セリューのおいかけっこの対象になったりする。

夜中、玄関でセリューが上を見つめている。
うちは雑草が多いせいか(おい)虫も多い。
でっかいスズメ蛾なんかも登場してくれるので
そんな大きな虫を追っているのかなと思っていた。

玄関には、窓はなく、ガラス張りだ。
部屋の明かりがモロに外に出る。明かりには虫が集まる。
たまに、ガラスにでっかい蛾がはりついててビックリしたりする。

ふと、私もセリューの視線の先を見た。
すると、ひょろ長い物体に手足。白いお腹。

うををー! ヤモリ君だ!!

明かりに集まる虫を食べに来たのだろう。
ちょろちょろと動く様は、なんともカワイイ。
これでもかと広げた指がぺとっとガラスにくっついているのもカワイイ!

最初、私はトカゲだと思っていた。
というのも、庭でトカゲを見かけたことがあるからだ。
地面に敷いてあるコンクリがごつごつに割れていて、
そこからちょろりと顔を出し、すささーっと別の割れ目に入っていった。
それはしっぽが青かったので、まだ幼いニホントカゲだろう。
今回も、そうだと思っていたが、何せガラスにはりついているので
お腹しか見えない。トカゲもイモリもヤモリもなんだかみんな同じ形に見えるのだ。
(は虫類好きの方ゴメンナサイ(爆))
だから、私はトカゲのトンちゃんと銘々した。
しかし、ネットで調べてヤモリであることが判明。
銘々しちゃったし、”トンちゃん”の響きがカワイイので
今後も、ヤモリだけどトンちゃんと呼ぶことにした(笑)

(セリューの話に戻ろう(笑))
当のセリューは、ヤモリのトンちゃんをじーっと見つめている。
イロイロ考えて完全室内飼いにしたけれど
お外にでれれば、トンちゃんはいい(?)遊び友達なのよねー。
でも、トンちゃんもカワイイ。
考えた私は、トンちゃんに、しっぽだけもらおうと思った。

「セリュー、ちょっと待っててね」

外に出る。トンちゃんは高いところにいたので
傍らにあった傘で、しっぽだけ押さえた。
もちろん、もがくトンちゃん。
トンちゃんが移動したのと、押さえていた手が不安定でバランスを崩したのが同時だった。
はっとトンちゃんを見ると、しっぽは切り離されている。
ってことは、どっかにしっぽだけピコピコと落ちているはずだ!!
必死で探すが、見つからない(泣)
なーんてこったい!!
トンちゃんを痛い目にあわせたばかりか
目的であるしっぽまでとれなかったとは…情けなーいー(がひょーん)

中に入ると、セリューはキラキラした目で、
私の手みやげを待っている。
ううううー。ごめんよぉー。
トンちゃんにも、セリューにも悪いことをしてしまった(泣)

セリューはなんとかササミでごまかしたが
トンちゃん…大丈夫かな…。
もし、男の子で、もうすぐ婚姻時期なのに、女の子から
「あたし、しっぽのないトンちゃんなんて、キライよ!!」
…なんて言われたら、どうしよう…。
かといって、マジで捕まえて飼ったりとかしたら
セリューのお友達になって、短い一生を終えるに違いない。
ここは、暖かく見守ってあげるしかないか…

それから毎晩、トンちゃんは白いお腹を見せに来た。
なんだか、お尻のあたりがふくらんでいる。
これはいったい何なんだろう。
日にちが経つに連れ、しっぽがだんだんのびてくる。

そして、ふくらみが少し収まってきたなぁと思っていたとき
なんと、もう1匹、ヤモリが現れたのだ!!
仲良く2匹で、虫を追っている。

あああ、よかったねぇ!! トンちゃん!!
男の子か女の子かわからないけれど
パートナーができたんだねぇー。うるうる。
実はこの頃も、まだトカゲだと思っていたので
トンちゃんの次だから”カンちゃん”と銘々してしまった。
3匹目が現れたら、その名はご想像の通り、”ゲンちゃん”(笑)
トンちゃんとカンちゃんは、毎晩、ラブラブ様子を見せてくれる。

カンちゃんのしっぽは長いままだけれど、
セリューはササミで我慢してもらおう。

最近は、足場がないのに、駆け上がろうとするセリュー。
トンちゃんとカンちゃんを驚かしてもかわいそうなので
玄関にササミをつるしておこうかな。
訪問者がスゴク驚きそうだけれど(爆)

なんとも、生き物たちとの暮らしはオモシロイ。