★セリュー日記 ’02 8・9・10月★

 

ちょっとうろ覚えもあるし、長くなるのである程度の月をまとめることにしました。


●2002年8月

・「ぐえ」

 セリューはだっこがあまり好きでない。
 私の剛腕でぎゅっとされると仕方なくがまんしている感じ。
 ひざにもあまり乗ってこないし。
 まあ、ただひとつ、タテ抱きすると自分では見られない場所が見られたり
 においをかげたりするので好きなようだ。

 :タテ抱き
  人間の肩に猫の前足を置くような感じにして、
  おしりと腰をきちっと支える感じ。

 でも、誰か人が来たりとかしてその人が
 狸のようなデカ猫にさわりたいとかそーゆー時は
 私がだっこして、セリューにさわらせるようにしている。
 だって、セリューはよっぽどのコトがなければ(おいしいオヤツを持ってるとか(笑))
 訪問者に対して自分から近寄っていくことは絶対ないからね(爆)
 (セリュー自ら寄ってって遊ぶ人は、何度もうちに来てなれている人か
 相当セリューと波長が合う人だと私は思う)

 で、その日も友人が来て、セリューを見て一言。
 「うわー。デブ猫ちゃんだねー!」
 私、ちょっとムカ(笑)
 確かに私はデブ猫だけれど、セリューは毛がぼわぼわ&でかいってだけで
 「デブ」猫ではない。
 その証拠に、肋骨も、背骨も、ゴリゴリさわれる。
 (かなり毛で覆われているが(笑))
 一応、友人にもその旨説明する。
 「でっかいけれど、デブじゃないんだよー」

 うちへの訪問者は猫好きが多い。
 ひととおりの会話が終わると、ご多分にもれず、セリューにさわりたくなる訪問者たち(笑)

 「チ、チ、チ」
 友人が猫を呼ぶ音を出しても遠くからあのつり目で見ているだけで寄ってこない。
 おもちゃを出しても、気にはなっているようだがさわれる距離までこない。
 私がオヤツを出すと、さすがに寄ってくる。
 友人にオヤツを渡してセリューを促すが、
 下手するとセリューはオヤツすら取りにこない。
 オヤツを取りにそばに来たとしても、さわろうとしようもんなら、野良暮らしのように
 逃げてってどこかで食べる。
 こうなると、あまりにも友人がかわいそうである。猫好きなのに。
 なので、私がむりくりセリューをだっこして、さわらせるのだ。
 もちろん、セリューはイヤイヤ状態。
 友人が手を出しても、耳をふせて猫パンチが出るほど。
 (この時の猫パンチは、じゃれているのではなく、あからさまに
 俺にさわるな!ってかんじのです)
 「こら」
 と、私はだっこの力を少し強めた。
 だが、私は「少し」のつもりだったのだが、少々強かったようだ(爆)
 セリューが、
 「グエ」
 と言ったのだ。
 しまったぁ。強くだっこしすぎたー(汗)(汗)
 やば。どっか痛めてないだろうな。抱きつぶしてはいないと思うが…(汗)
 あわてて、セリューを下におろすと
 脱兎のように部屋から退場。
 友人も、そのセリューの声を聞いていたので
 「大丈夫?」(もちろんセリューのこと)
 友人は心配しながらも顔が笑っている。もちろん、私の力が強いと少々非難の笑いだ。
 「まあ、あんだけ走れれば大丈夫だと思う…けど(汗)」
 セリューが走っている様子を頭の中にフラッシュバックさせながら
 私の笑顔もひきつる。

 その日はちょっとどきどきしながらセリューの様子を見守ってしまった(爆)

 自分の力の強さには気をつけよう(大爆)





・「ズリズリ」

 セリューがトイレに入っている。

 セリューが膀胱炎になってから、トイレチェックはかなり気をつけるようになっている。
 でも、している最中はなんとなく
 「見るなよ」
 って顔をしているので、気をつけるとは言っても、 トイレ中なのに、
 走っていってスコップとビニール袋片手に鼻息を荒くして待っているワケではない。(笑)
 トイレが終わってセリューが出てきた頃、出てきたブツの確認&始末に行くってぐらい。

 横目でセリューのトイレ様子を見ていると、お尻があがっている。
 これは、ウンコ体勢だな。
 ザコザコ砂かけの音がしたので、トイレの様子を見に行く。
 うげ。べっちょりウンチだ。

 :ちなみに、変な話だけれど、私は「ウンチ」と「ウンコ」の言葉の使い分けをしている。
 言葉の響きから考えると、こんな感じな気がするのだ。
   「ウンコ」→ちょっと堅めのコリコリっとした形の整ったもの
   「ウンチ」→少々柔らかめ&水分多めのベチョッとした感じのもの

 とりあえずトイレを、スコップにブツをつけながら(後でもちろん洗う)始末して振り返ると
 目の端にセリューの姿が入る。

 む?

 座った姿のまま、ズリズリと動いている。
 これはもしや?!

 あわてて、セリューをひっつかまえて、お尻を確認。
 やっぱり。べっちょりウンチがお尻の毛にべろべろついている。
 うわ。やば。
 お尻についたウンチが気持ち悪くてこすりつけしていたんだ。
 (この行動を、私はズリズリと呼ぶ(笑))
 しかも、フローリングのところでなく、わざわざ絨毯の場所で。
 これは、やられたなぁ。と思ってそのあたりを確認してみると、何もない。
 絨毯にこすりつけていたならば、茶色い筋がのこっているはずだ。
 (前にやられたことあるし)
 本当に、ちょろっとの筋もない。
 とりあえず、だっこしているセリューのお尻の方が優先なので
 そのまま洗面所へ連れて行き、だばだばお湯を出してお尻を洗う。
 ごしごしタオルで拭いて、セリューを解放してから再び現場で確認。
 においもかいでみるがやっぱり何も痕跡がない。

 そこで考えてみた。
 べっちょりついて気持ち悪くてズリズリしたものの、
 セリューはお尻の毛もボワボワなので、肝心の部分がこすりつけられなかったのだ。
 (毛刈りして短くなっているはずなのに)
 なんだか、間抜けのようなかわいそうなような…。
 でも、ちょっと笑ってしまった(爆)

 とりあえず、原因は新しく買ってきた缶詰にあると思うので、
 その缶詰はまだ残っていたが全部捨てた。

 いやいや、キタナイ話ですみません(爆)





●2002年9月

・「ギニャ!」

 セリューは素直でない甘ったれ。
 部屋のどこかにいても、私が呼べばすっとんでくるし、
 たいていは、私の側にいる。
 (離れても半径3m以内…っていうか、そんなに部屋広くないけど(爆))

 まあ、甘ったれでないにしろ、台所で何かやっていると、側に来るのは
 みなさんのところでも同じでしょう(笑)

 私が台所に立ってワサワサ何かし始めると
 セリューが来やってくる。
 で、冷蔵庫の端で爪とぎ&のびをして、冷蔵庫に寄っかかるように寝そべり、
 見ていない振りをしながら耳は私の行動に釘付け(笑)

 冷蔵庫で、なぜ爪とぎをするかというと
 うちの冷蔵庫は古い型なので、野菜室が一番下にあるのだ。
 その上に冷蔵庫、一番上が冷凍庫。という感じ。
 冷蔵庫の扉のところに、枠がある。少し出っ張った感じの。
 そこに爪をひっかけて、カシガシと。
 しかものびも一緒だから体重もかかる。
 セリューの体重は重い。
 ってなわけで、うちの冷蔵庫の枠の左右の端は、欠けてしまった。
 最初はなんでこんなところが欠けたのかと思っていたが
 犯人(猫?)はすぐそばにいたのだった(笑)
 もちろん、欠けてしまった今でも同じところで爪とぎ&のびはするけれど(笑)

 その日も空いた腹を埋めるためになにやら作っていた私。
 結構ペコペコ状態だったので作る手も早くなる(笑)
 やっとこさできてふっと振り返ったとき、
 セリューが寝そべっていたのを忘れていた。
 さすがの私も、台所で立ったまま食すということはない。
 こたつ兼のお膳において食べる。
 お膳にたどり着くには、冷蔵庫の前を通らねばならない。
 (台所と部屋の形上)
 振り返ったときには、すでに足が一歩前に出ていた。

 「ギニャ!!」
 セリューの声。
 私の足の裏には、柔らかいものを踏んでしまった感触が。
 ババッと逃げだし、威嚇の体勢をとるセリュー。

 もちろん、私の頭からはざっと血のひく音。
 でも、ここで大声を出したら、もっとセリューは逃げてしまう。
 とにかく、足の状況をみなくてはいけない。
 そんなにめいっぱい踏んだワケじゃないし、大丈夫だとは思うが
 体重にかけては見た目よりも何よりもずっと重い私(爆)

 「セリュー…? 足だけ見せて?」
 小声で近寄って足を確認しようとするが
 セリューは威嚇モードに入ってしまっているので
 さわるどころか近くに寄ろうもんならよけいに逃げていく。
 「ううう(泣) 大丈夫か確認したいだけなのにー(泣)」
 そんな私の心をわかってくれる気配も見せずに
 (まあ、当たり前といえば当たり前。セリューにしてみればいきなり痛いことをされたってコトですモン)
 走って他の部屋へ行ってしまった。
 まあ、あれだけふつうに走れれば、骨に異常があるとか
 そーゆーことはないと思うけれど…(泣)

 うーん。やっぱり、ダイエットしなくちゃいけないかな…って
 そーゆー問題じゃないだろ、と独りつっこみしていた私だった(爆)




・「再びおそそ」

 セリューのトイレに関しては、まだまだチェックが厳しい私。
 しかも、まだ1週間に1回はクッションなどでおそそをしてしまう。
 クッションや座椅子は、私が寝るときは立てたりして座り込めないように工夫している。
 でも、起きているときは敷きっぱなし。そこがねらわれた(笑)

 仕事の合間に、ふとクッションを見ると、なにやら水たまり。
 やられたー!! またかいー(泣)

 セリューのトイレの回数は、ここのところ一定していたし、油断していたー。
 もちろん、トイレはキレイな状態なのに、である。

 うちのセリュートイレは居間のはじっこに置いてある。
 居間で人間も食事もするのだから、キタナイと人間の衛生上もよくない。
 だからセリューのトイレはキレイにしている。
 よく、猫を飼っている人の家は、猫くさいと聞く。
 もちろん、猫の体臭や猫ご飯にも原因はあるだろうけれど、
 私は猫のトイレ臭に、メインの原因があるのでは?と思っている。
 だから、訪問者に不快感を与えないように、とにかくトイレはキレイに状態だ。
 猫にしても、トイレがキレイじゃないと他でおそそするし。

 この夏は、何回クッションを洗ったのだろう(泣)
 風呂場に持っていき、じゃぶじゃぶ洗ってから、洗濯機に入れて干す。
 戻ってきてため息をつきながら
 「トイレはキレイなのになぁー。トイレが狭いのかなぁ。」
 ウンコとおしっこ、わずかな時間差ですることもある。
 やっぱ、狭いのかもしれない。
 でっかい猫トイレも探したが、なかなかない。
 通販やネットで見つけることもあるが、私の想像しているサイズにはことたりない。
 じゃ、どうせなら、もういっこトイレを増やしたらどうだろう。
 ちょっと部屋が狭くなるけれど、今後寒くなって洗濯物も乾きづらいし
 夏はフローリングのままだけれど、冬になると絨毯を敷くし。
 去年の絨毯は、セリューの度重なるおそそで粗大ゴミだ。
 新しくした絨毯にされたら、また大変。
 ってなことで、トイレを増やすことにした。

 でも、なるべく大きな方がいい。
 でもでも、なかなかない。
 要は、猫砂が入ればいいんだよな…。
 ふと立ち寄った100円均一で、靴入れトレーみたいなものを発見。
 深さもちょうどいいし、大きさもまあ、許容範囲。しかも黒。
 底は平らじゃないけれど、ペットシーツとかしいて、猫砂入れちゃえば問題ないだろうし。
 まあ、ダメだとしても100円だから未練はないしってコトで早速購入。

 家に帰って、ふと考えた。
 セリューは、トイレの縁に乗ることが多い。
 100円のトレーには、縁があまりない。
 じゃ、作っちゃえー!
 ってなことで、適当な段ボールを持ってきて
 (うちには、セリューが爪とぎをしたりするので段ボールを常駐している(笑))
 サイズを測り、切り、トレーの縁にかかるように、段ボールで縁を作成。
 柄付きガムテープで貼り付ける。うん。かわいいv
 中にトレーを入れ、砂も入れる。うんうん。ナイスだ!
 現在使用しているトイレの隣に置く。
 おお。これが、この値段で作れたというのは俺様超ナイス!

 でも、セリューがしてくれなければ意味がない。
 当のセリューは、段ボールでゴソゴソやっている私に興味をもったり
 匂いをかいだりしていた。
 まあ、セリューがトイレするまでまだ時間があるしな。
 気長に待つか。

 私はそのまま仕事して、戻ってきたら…
 やった。
 そこをほっくりかえした後がある。中にころんとおしっこ砂玉が。
 ふははは。久々に野望が叶ったような気がした。




・「トイレその後」

 あれから、セリューは手作りトイレが気に入っているようだ。
 従来から使っていたトイレにしていなくても、
 手作りトイレの方にはしていたりする。

 うはは。なんだかうれしいぞ(笑)

 おもしろいことに、大小、それぞれのトイレに分けてしてたりする。
 やっぱり、狭かったんだなぁー…と実感。

 巨大猫と一緒に暮らす場合は、いろんなコトが通常猫と違うのかもなーと思った。

 手作りトイレ、みなさま挑戦してみます?(笑)





●2002年10月

・「フガ」


 床を嗅いでいるセリュー。
 壁を嗅いでいるセリュー。
 その辺のものを嗅いでいるセリュー。

 猫は、よく匂いを嗅ぐ。

 猫と一緒に暮らしている人ならば、一度はやったことがあるだろう、
 ”猫に自分の息をかける”行為(笑)
 かなりのイタズラ心で、ミントのガムをかんでいるときとか
 カツオだしたっぷりの麺類を食べているときとか
 ミカンを食べているときとか(笑)

 同じ室内で暮らしていると、人間が食べるものに関して、猫も興味を持つ。
 (もちろん、あげられないものは、あげないし、人間が食事している時に
 分けてあげるのは、ヨクナイ)
 食べているときにそばに来ると、あげないけれど、匂いだけでもと
 (その方が意地悪か?(笑))
 ふーっと息を吹きかける。
 すると、はながひっく、ひっく、と動くのだ。これはかなりかわいかったりする(笑)

 でも、猫にとってイヤな匂いの時はあからさまにイヤな顔をしていなくなるし
 中でも、匂いを嗅いだ後におもしろい行動といえば
 みなさんご存じのフレーメン。

 セリューがフレーメン顔をすると、何がクサイのか、私も同じところの匂いを嗅いで
 確認したりする。
 あんまりくさくないときから、すっごくくさくて私までフレーメン顔をするときもある。

 そこで、なんでだろうと思うのが
 セリューだけに限ったことではないと思うのだが
 フレーメン顔を、わざわざ私に見せるのだ。

 私におしりをむけ、くんくんと嗅いでから、振り返って「フガ」。
 ほっておくと何度も嗅いでは、私に向かって「フガ」。
 セリューのフレーメン顔がおもしろいので、何度か楽しんでから
 私が匂いの確認をしに行くのだが
 これは、たぶん
 「ここ、クサイ。すんげークサイってば。うわ、もー、たまらんくらいクサイ。
 はやくなんとかしてちょ」
 と、私に表情で語りかけているとしかいいようがない(笑)
 んでもって、私はクサイのを捨てたり、ご家庭用アルコールでふき取ったりする。
 中には、私にとっては臭くないものもあるが、セリューがそういうなら…と拭く。(猫バカ(笑))

 まあ、本当になんだかわからなく臭いものはしょーがないとか思うんだけれど
 自分がおそそして、たまたまそこだけ少しだけ匂いが残っていたり
 ふき取れないところだったりとかするときは

 「こりゃー、あんたのおしっこの匂いだろうが!
 自分がトイレでおしっこしなかったのが悪いんだろうが!」

 と、つっこみを入れながらなんとかしたりする。
 (猫のおしっこはマジでクサイ)

 まあ、匂い探知機(?)にはなっていいのかもしれないが、
 セリュー自身のせいだってものには、少し遠慮気味にフレーメンするとかさ。
 …できないか(爆)
 まあ、フレーメン顔もかわいいけからいいどっ(やっぱり猫バカ(笑))





・「ハッ!」

 猫も、夢を見るようだ。昔、私は犬も飼っていたので
 犬が寝言でうなる様もよく見ている。
 猫も、やっぱり同じように、鳴いたりピクピクしたり、する。

 これが、普段からよく鳴く猫なら驚かないが
 セリューは、ほとんど鳴かない。
 鳴く声も、でかい図体にはマジで似合わないほどかわいい、か細い声だ。

 (たとえて言うなら、ボブサップ氏が、くれよんしんちゃんのひまわり赤ちゃんの声で
 しゃべるような感じかな…
 …そこまでスゴクないか(笑) うう。ファンの方ゴメンナサイ(爆))

 なのでセリューが傍らで寝ていて
 いきなり「ニャァ、ァ…」とか鳴かれると、かなり驚いてしまう。
 何があったのかと見てみると、セリューは丸まった状態で寝ている。
 でも、耳をピクピクさせ、ひげも動かし、肩や足もひこひこ動いている。

 なんだ、寝言かぁ。

 と、思うものの、鳴かないセリューが鳴くほどの夢って何だろう。

 考えていたら、セリューがビクッと体を震わせて起きた。
 人間にたとえて言うなら、夢にうなされて「ハッ!」と起きた感じ。
 そして頭をぶるぶる振っている。
 話によると、動物の頭をぶるぶる振る行動は、まあ、毛の位置が悪いとか
 どっか何かくっついて気持ち悪いとか顔のそばになんかあってイヤとかそーゆーのもあるが、
 精神を落ち着かせるって意味合いもあるらしい。
 ってことは、もしかしたら、セリューは悪夢を見ていたのか?
 確かに、苦しそうな鳴き声だったし…
 (これは、人の寝言にもいえますが、寝言はみんなだいたいにして
 苦しそうな感じな気がする。はっきりと声を出すときもあるけれど(笑)
 FROM冷静なすず猫(笑))
 とにかく、あのセリューが、鳴くほどの夢だから、何かつらかったに違いない。

 あたりを確認しているセリューに近寄り、よしよしと言いながら頭をなでる。
 当のセリューは夢のことなどけろんと忘れたようにゴロゴロしている。
 …マジで忘れているかもしれないけど(爆)

 そんなんで、セリューが寝言をいっているときは
 頭の近くで「よしよし、大丈夫だよ」と言ってあげることにした。
 寝ている人に話しかけるのはヨクナイとか聞いたこともあるけれど
 悪夢を見ているときに、頭上から「ダイジョウブ」と優しく言われれば、
 私だったらきっと安心するような気がするのだ。

 それにしても、猫の夢ってどんなのか、やっぱり気になるなぁ。
 まあ、それを知るのはムリだろうけれど(笑)





・「ヌクヌク!」

 季節は秋も深まってきた。まだ昼日中は暖かいけれど
 夜になると、足下がやっぱり冷えてくる。

 ストーブ出すには全然早いし、エアコンつけるまでいかないし…
 ってなことで、早々にコタツを出した。

 うちは、いわゆる家具調コタツなので
 冬はコタツだけれど、それ以外は布団とコードとって、テーブルとして使用している。

 押入からコタツ布団を引っ張り出して、コードを探す。

 で、気がついた。
 床はフローリングのまんまじゃん?!

 そう。去年の絨毯は、セリューの度重なるおしっこ洗礼によって
 撤去されていたのだ。

 かわりの絨毯もないので、近所のホームセンターへ。

 最近は、核家族化とか独り暮らしとかそーゆーのが多いせいか
 小さい絨毯でかわいいのとか多いので、うれしい。
 いろいろと考えたが
 もしかしたら、今年もセリューのおしっこ洗礼があるかもしれない。
 頭のどこかでにやりと笑ったセリューの顔がちらつく。
 (もちろんすず猫の絵で)
 結局、いろんなデザインを見た割に、「一番安いのでいいや…」
 ということになった。
 あんまり高いの買ったりしてダメになったら悲しいもんね(泣)

 帰ってくると、セリューはさっそく見慣れないブツの匂いを嗅ぎに来る。

 「うら、おどきー!」

 テーブルになっているコタツをどかして、絨毯をひく。
 まー。あたらしいときれいだコト。
 これが、あっというまにセリューの毛まみれになり、おしっこ洗礼をうけたりするんだわ…と
 思いながらも、絨毯をならす。(折り目がついていたりするし)
 セリューは絨毯をばっさばっさする、その下の隙間に入ろうと画策している。
 なにやってんだかー!

 セリューをつぶさないように、コタツを置く。そして、コタツ布団を何枚もかけ、
 天板をのっける。コードも接続。

 おー。一気に部屋が冬景色。

 セリューは最初、潜り込んでいたテーブルの下がなくなってしまった!かのように
 うろちょろしていたが、まだ電源の入っていないコタツの中に入れてやると
 出てこなくなった。

 布団をべろんとめくってのぞくと、どへーんとした姿で寝ている。
 猫って、やっぱ、こーゆーところ、好きだなぁー。

 そして、今年も猫とのコタツライフが始まるのだv
 ふふふ。猫とコタツv いいねぇぇv