★セリュー日記 ’02 6月★

 


この月は、セリューが膀胱炎&尿結石の経緯です。
なので病気ネタオンリーですがお許しくださいませ(爆)

●2002年6月

・「うなる」

それは仕事が連日締め切りで大わらわな時。
ふと、セリューがトイレにいったのを見ていると

「ふううー」

うなっている。しっぽはおろか、体の毛を逆立てている。
なんだろうと思った。
うちのトイレは、昔使っていたケージをそのまま利用している。
(ケージの中にトイレがおいてあるといったかんじ)
ケージは部屋のはしっこに置かれている。

セリューがトイレに入ったとき、後ろを向いていた。
なので、もしかしたらケージと壁の間に何かがいて
それでうなっているのかな…とも考えた。

でも、何かがおかしいとは感じていた。




・「頻尿」

どうも、セリューのトイレが頻繁になってきた。

昔から、1日に何回もおしっこをする猫だったので
頻繁に関してはあまり気にとめていなかったが
それでも、数が多い。
しかも、1回の量が少なくなってきているような気がする。
前は10cm以上あった砂の固まりが、4・5cmぐらいだ。

前のようにトイレでうなるということはない。

それでも、なんとなく、様子が違うことは肌で感じられる。

当のセリューはというと、普段のようにごはんをモリモリ食べ、
うんちもモリモリ出し、とびまわって遊ぶ。

しかし、私が寝るときベッドの傍らに来ないようになっていた。
他で遊んでいるんだろうとそのときは思っていた。

本当は、このころ、病院に連れて行きたかったが
毎日、ギリギリの状態で仕事が続いていたので
身動きがとれなかったのだ。

普段とは違うな、ちょっとやばいかなと思いつつも、日にちだけが経っていった。




・「そそう」

セリューが、クッションをぬらした。

はじめ、いつものように風呂で遊んで、びしょびしょになった状態で
クッションにあがったのかと思っていたが
なんとなく、濡れた手がそろっている感じだ。
その、おしりがあるだろう部分が大きくぬれている。

においをかぐ。…おしっこだ。

子猫の頃は、結構あちこちでそそうをしていた。
でも、もう1歳も過ぎている。いくら3年までは体が大きくなるとはいえ
子猫のように、トイレまで間に合わないといったことはないはずだ。

ふとトイレを見ると、おしっこの砂玉が2・3個転がっていた。
(私が寝ている間にしたらしい)

ああ、これでトイレがイヤだったからクッションでしちゃったんだな。

クッションを風呂場に持っていき、洗う。
風呂場に私が行くと、セリューも来る。いつもの光景。

「おまえのおしっこを洗ってるんだよー」

洗剤を使うので、風呂場からセリューを出す。
その間も、セリューは風呂場の扉の前にずっといた。

クッションでおしっこしちゃうなんて珍しいな。
でも、トイレが汚れていたから仕方ないか。

このときは、そう思っていた。




・「そそう2回目」

そうこうしているうちに、セリューが2回目、そそうをした。
しかも、今回はトイレがきれいな状態なのに。

なんとなく、変だと思った。

しかし、まずはクッションを洗わなくてはいけない。

ひっくり返すと、おしっこがにじんだまわりが、ピンク色になっている。

???

クッションの中を通ったおしっこである。中綿の色が出てもおかしくない。
最近のクッションは中綿にクズ綿を入れてあることが多いので、(安いの(笑))
その色が大量のおしっこでにじみ出たのかもしれない。

とにかく、すごい量なのだ。
60cm四方のクッションの裏側は、全面に及ぶほどびっしょり。
これが、トイレ砂だったら、どのくらいの大きさに固まるのだろうと思った。

クッションを風呂場で洗う。
前と同じように、セリューがのぞきに来る。

トイレはきれいだったのに、何でクッションでしてしまったのだろう。

疑問が、不安となって胸に厚くたれこもる。

このとき、セリューのおしっこ砂玉は2・3cm。




・「なめまくり」

トイレの後、セリューがやけに股間をなめるようになった。

普段なら、ほっぽっときっぱなしの猫である。
お尻でさえ、毛が邪魔してか、きちんときれいになめられていないのだ。

ふつうにぺろぺろという感じではなく
執拗に、ずっとなめているのだ。

動物は、痛いと言えない。痛いところに、薬が塗れない。
痛くなると、なめる。

これは、トイレの後、痛いのかと思ってきた。

だが、仕事がまだとんでもない状態が続いている。
しかし、心配はずっと続いているし、
セリューのワクチン接種の日にちも過ぎていた。

とりあえず、病院に電話してみる。

ワクチンは、いつでもOKと仰っていた。
そして、おしっこの話も聞いてみる。
するとおしっこを持ってきて欲しいと言われた。
泌尿器系のことは、おしっこを検査しないとわからないのだ。

採尿を試みる。

前に、獣医師広報板というHPで、猫の採尿について書かれていたことを思い出した。

トイレの上に、ビニールをしいて、そのビニールにたまったおしっこを
お弁当などで使うミニしょうゆ入れで採取するという方法。
ただし、猫砂たっぷりの猫は難しいかもとも書かれていた。

セリューは猫砂たっぷりの猫である。

それでも、近くのホームセンターでもらってきた大きめのビニールを
トイレの上にかぶせた。

セリューはやはり、嫌がった。
トイレに行きたく、においをかぐが、出てきてしまう。
しばらくうろちょろして、クッションを掘り出した。

やばい! このままではまたクッション洗濯だ!

あわててビニールをとり、セリューをトイレに促した。
…採尿失敗(泣)

次に、ビニールの上に少しだけ猫砂をかけてみた。
今度は入ってくれたが、ビニールの上の猫砂と、おしっこが混ざってしまって
灰色のドロドロ状態だ。
一応、ミニしょうゆ入れに入れたが、これではたぶん使い物にならないだろう。

その日は一日、セリューのおしっこ採取で終わってしまった。

仕事がカンカンプリプリで待っている。
とりあえず、仕事だけはなんとか終わらさなければ…。




・「血尿」

なんとか、その日一日仕事に余裕ができたので、再びセリューのおしっこ採取につとめる。
何度もビニールを交換し、うまく、ビニールの上におしっこをしてくれた。

やった! 急いで、ミニおしょうゆ入れのフタをはずし、吸い込ませようと手を伸ばす。
セリューが退いて、おしっこを見ると…

赤い。真っ赤。血尿だ!!

ぎゃぁぁぁぁぁーーー!!!

ことの重大さに、心臓がはじけ飛ぶかと思った。

痛いはずだ。昔、私も膀胱炎になって血尿が出たことがあるが
とんでもなく、イタイ。
尿道から、螺旋状になっているコルク抜きをキリキリと入れられているような感じなのだ。
痛くて足を持つ手に力が入り、爪で足に血がにじんだこともある。

その痛みを、セリューが!
どんなにか痛かっただろう。仕事が忙しかったとはいえ、気になりながらも
実際は見ていただけだったのだ。自責の念が募る。
でも、そんなことは言ってられない。

ほんの1・2ccぐらいだが、採尿したしょうゆ入れをビニール袋に入れ、
着替えて、キャリーを取り出す。

セリューは、キャリーは嫌いではないが、自分からすすんで入るには時間がかかる。
ネズミのおもちゃで促すが、私のあわてように、どこかいぶかしんでいる。

仕方がないので、セリューをひっつかんでキャリーに詰め込んだ。

げ。セリューって、こんなにデカかったっけ?
ふっさふさの毛としっぽが入りきらない。
セリューはもじもじ動くので、よけいにはみでる。
それでも、毛を挟み込まないように、なんとかフタをして、
キャリーをひっつかみ、車に乗った。

車に乗ると、セリューは普段鳴かないのに、鳴く。声を出して。
かなり私の神経はピリピリしているし、鳴かれると相乗効果で
心臓の鼓動も早くなる。

運転も、知らず知らずにオラオラ状態だ。
家を出てすぐ、渋滞していた。
んもー。トロくさいのがいるんじゃないだろうなぁ!!
ぷんすか怒っていると、遠くから救急車の音。近づいてくる。
少し渋滞が進んだ先を見ると、事故だった。
それも、つい、ちょっと前。救急車がやっと到着したところ。
私の住んでいる横浜の某所は、警察も救急車も消防車も到着が遅い所だが
それでも、つい先ほど事故が起こったことに変わりはない。

いかんいかん。セリューを病院に連れて行こうとして、自分が病院送りになってどーする。
高鳴る心臓をおさえ、しっかりと運転し、病院についた。




・「病院」

診察券と、ミニおしょうゆ入れを取り出し、渡す。
渡す手がふるえ、声もうわずる。

「あの、やっとおしっこがとれて…で、血尿なんですー」
「あらー。真っ赤ですねぇ」

受付のお姉さんが私をなだめるように優しく言った。

セリューの順番を待つ間、なんだかどきどきして落ち着かない。
待っている間に、セリューがおしっこがしたくなったらどうしようかとも考えていた。

「セリューさん」

呼ばれて、中に入る。
尿は検査が終わっていて、院長先生が対応にあたってくれた。

「膀胱炎と尿結石ですねー」

検査結果の表を示してくださった。
どれもとんでもない数値になっている。
血液は目でわかるほどいっぱい。
雑菌もいっぱい。
結石もいっぱい。

院長先生は、図を書いてくださり、尿結石がどうやってできるかも細かく教えてくださった。
しかし、膀胱炎は、なってしまってからでは、原因の特定はできない病気らしい。
上(食べる)からか下(陰部)からか、わからないがとにかく膀胱炎。
膀胱炎に関して、いろいろ詳しく教えていただいた。
(このとき伺った膀胱炎に関しての詳しい話は、おまけのページで)

「さて、診てみましょう」
そのとき、初めてセリューをキャリーから出す。
出したときに、ぽろっとネズミのおもちゃも診察台の上に落ちた。

「おわ? これは何だ?」

院長先生が驚く。

「あ、キャリーに入らないので、ネズミのおもちゃでつって入れたんです」
「そうかー。おもちゃかー。お腹から出てきたので、何かと思ったよー」

おちゃめな先生である(爆)

体重を計り、6.4kg。
体のあちこちを触診し、
「おしっこは、入っているかなー」
膀胱をさわる。

「ああ、からっぽですね」
「え? だって、少ししかしていないんですけれど?」

膀胱炎になったときは、残尿感があるので、何度もトイレに行って
出ないのに少しでも出そうとして、おしっこをする、と説明をうけた。

そういえば、そうだ。確かにそうだった。
自分が膀胱炎になった時のことを、再び思い出した。

「おしっこは、出ていますか?」
「あ、ええ。トイレではほんの少しで、クッションにだだーっとしちゃうことも…」
「それはよかったですねぇ!!」
先生は大げさともいえるように大声で喜んだ。

”よかった”ってどーゆーこと?
こちとら、クッションにされて、その洗濯が大変で仕事も相まってとんでもないのにー。

私は思ったが、その後の先生の説明で、先生の仰ったことはもちろんで、目から鱗が落ちた。

猫のおしっこは元々凝縮されており、それが出なくなるとすぐに尿の毒素が体に回る。
24時間で危ない状態に。48時間で危篤。72時間で死亡する。と。

ぎょえー。ことの重大さに、改めてクッションにされようが、洗濯物にされようが
猫にとって尿が出るということがいかに大切なことかを理解した。

今は出ている状態でも、何かの拍子につるっと、血液の固まりや、結石が
尿道に詰まってしまうこともあると聞いた。
(親切に、ちゃんと図解で教えてくださった)
もし、1日、尿が出なかったら、速効でつれてきて欲しいと。
私はその言葉を、堅く心に刻み込んだ。

ワクチンのことも聞くが、今はできないと仰った。
今は、膀胱炎を治すことが優先されると。

「ご飯は、何をあげていますか?」
私の頭はまだどこか真っ白で、うまく動いていない状態だったが、
とりあえず、メーカー名を告げていった。
先生は、これはいいけどこれは…と一つ一つにチェックを入れてくださった。
ただ、これからは療法食にしてくださいと仰った。

「いつまで療法食をあげればいいのでしょう?」
私が聞くと、それは、経過を見て考えましょうと説明された。
もしかしたら、一生療法食かもしれないとの言葉もあった。
心の中に、ガツンと、覚悟という名の石が固まる。

「チキンと、お魚味と、どっちが好きかな?」
一瞬、自分の好みが頭に浮かぶが、そんなおバカな応えをしてはいけない(爆)
「あ、どちらかというと、お魚の方が好きです」

「味が選べるなんて、いいですよー。心臓病とかは、食べなくても
それしかあげられませんからね」
と、先生は、この病気がいかに猫に多いか、説明してくださった。
「今まで療法食を作っていないメーカーでも、
最初に何を作るかといったら、この、泌尿器系なんです。
それだけ、需要が多い。と、いうことはそれだけ多い病気なんですよ」
特別に治らない病気ではないことを一生懸命説明してくださっているようだ。

「トッピングは、しないでくださいね」
「トッピング?」
一瞬、セリューの頭の上に、アイスの上にちらばせる色とりどりのチョコを
かける姿を想像してしまった。

…おバカである(爆)

「猫によっては、療法食を食べてくれないんですよ。
だから、食べるようにと鰹節とかトッピングしちゃう方もいるんですけれど
そうすると、療法食の意味がありませんから」
そうかー。そうだよねー。と、かなり納得。
セリューは、なんでもよく食べてくれるので、たぶん大丈夫だろうと思ったが
先生も付け加えてくださった。
「このメーカーの療法食は、嗜好性が高いので、食べてくれると思いますけれど
もし、食べなかったら、また別のもありますから仰ってくださいね」
ありがとうございますー。もちろん、先生は治療のため、
先生自身が治してあげたいという気持ちのために仰ってくださっているのだろうけれども
その言葉のはしはしに、私への配慮がうかがえる。

たぶん、かなり私が緊迫した顔をしていたのだと思う(爆)
それでなくても、この獣医さんは、親切だ。
先生は、事細かにいろいろと説明してくださり、私を和ませ、落ち着かせてくださった。

「あと、注射器も出しますね」
「注射器?! 私が注射するんですか?」

…おバカ再び(爆)

先生は笑いながら仰った。
「薬をあげるときに、これを使うとうまくできますから」
(この細かい説明も、おまけのページで)
あともうひとつ、採尿用の注射器もと渡された。
この病気だけではないけれども、経過を見なくてはいけない。
経過を知るには、また採尿しなくてはいけない。
そのとき、なるべく正確な数値が出るように、滅菌済みの注射器を使った方が
いいのだ。

ひととおり診察が終わり、薬をもらう。
1週間分だ。
ということは、1週間後にはまた採尿してこなくてはいけない。

これから、膀胱炎との戦いが続く。
がんばって、治してあげよう。
そう思いながら、帰りの車を運転した。




・「おうちにかえって」

家に帰ってから、まず、出しっぱなしのカリカリを処分し、
療法食の袋を開ける。
この袋は、セリューが好みの音がする(笑)(厚めのビニール(?))
キャリーから出たセリューがすっとんできて、キラキラと光る目を私に向けた。

食べるかな…食べると思うけど…。

少しあげてみる。カリカリカリカリ。よく食べる。
あっという間に、少しだけ出した分は食べきってしまった。
これは、気に入ったという証拠。
ご飯の器に療法食を入れて、水も取り替えて様子を見た。

しばらく、カリカリと初めてのおいしい味を堪能している。
そのうち、遊ぶようになった。

本当に、その姿を見ているだけでは、いつもとなんら変わりはない。
ただ、普段よりも激しい遊びをしないかな、というくらいだ。

次の病院までの1週間。
朝晩、せっせとお薬をあげ、トイレの様子も確認し、
何度かのそそうはあって、クッション洗濯をしたけれども
とりあえず、尿がつまったりとかはなさそうだ。

余談だが、私はこんなにクッションを洗濯したことはない(笑)
今年の夏は、やけにクッションがふわふわでサラサラだなぁとか思っている(爆)

私が寝る前、トイレチェックをする。
していれば、OKだが、していなかったら…
私が起きてからもおしっこをしていなかったら…
と、毎日、寝る前は次の朝病院へすっ飛んでいける心準備をしていた。


療法食モリモリで、困ったことがおこった。
最初、500gしか購入しなかったのだ。
それは、食べない猫ちゃんもいるので…とのお話だったが
セリューは体もデカければ食べる量も多い。しかもこの療法食は
気に入ったのか、モリモリ食べる。
なので、5日でなくなってしまった。

急いで病院へ行き、療法食だけ買ってきた。
今度は、2kg。
しばらくは、持つだろう(笑)




・「再び病院」

今度の採尿は簡単だった。
ビニールシートが大変だったために別の方法を探し、これがうまくいったからだ。
(この方法はおまけのページで)

しかも、セリューはおしっこを8:50にしてくれたので、病院に行くまで
時間的にちょうどいい。

採尿した注射器と、再びセリューをキャリーにつっこんで、車に乗った。

病院で、診察券と採尿した袋を出す。
2回目なので少し落ち着いている(笑)

院長先生は、そのときウサギを診ていた。
話が切れ切れに聞こえてくるが、なんとなく、深刻そうだ。
大丈夫かな、治るといいな、なんて心配をしていた。

しばらくして、院長先生が、検査結果やカルテを持って待合室までやってきた。
「あれ? 本人も連れてきちゃったの? おしっこだけでよかったんですよ」
あらら。おマヌけな私。
「この暑さだと、キャリーは人も猫も大変でしょう。今度から、おしっこだけでいいですよv」

はーい。今度からそうしますー(爆)

検査結果。
目では見えないが血液反応はある。
雑菌も残っている。
結石も残っている。
と、いう状態だったが、数値は飛躍的に良くなり、先生も驚いていた。
「すごく良くなっていますねぇー!」
「お薬あげて、療法食もモリモリ食べてくれますからー」
私は笑っていったが、先生は頷きながら仰った。
「お薬を、本当にきちんと1回分の全量あげきってるんですねー。
しかも、療法食をモリモリなんて、いいことですよー」

このこともあって、私は同じようにお薬や採尿、病気で苦労されている方々へ
ほんの少しでも参考になればと、おまけのページを作ろうと思ったのだ。

病気の方は、まだ治っているわけではない。
お薬が再び1週間分出た。


1週間、セリューの様子を見ながら仕事をし、
お薬をあげる。

この頃から、私が寝るとき、ベッドにまとわりついてくるようになった。
走り回る足音にも元気さが感じられる。
ああ、本当に良くなってきてるんだなぁと
実感していた。

トイレの砂にも、pHチェックできるものを見つけたので購入し、試す。
セリューは少し匂いを嗅いだが、(前に紙砂でおしっこしなくなった時があったので(爆))
今までの砂に混ざっている状態だったので、違和感なくしてくれた。

pHチェックも心がけるようになる。
みると、やはり、まだ少しだけ緑が混ざっているような気がする。
良くなってきているとはいえ、まだまだだと思った。




・「再々…病院」

また採尿。そして、今度はおしっこと私だけ病院へ(笑)

検査結果は、前よりも、もっとよくなっていた。
しかし、まだ、気は抜けない。
再び、1週間分薬をもらう。


次の週、採尿して病院へ。
検査結果は、ほとんど大丈夫だった。
しかし、薬が効いているから大丈夫な可能性もある。
これで、薬をあげなくなったらまた数値が戻ってしまう可能性もある。
薬をあげないで、今度は2週間、様子をみる。

セリューのおしっこは、1日2回になっていた。
量も増えていいのだが、「詰まったら…」という言葉が頭をかすめる。
このぐらいの量を、1日3回ぐらいしてくれたらなぁと思った。

pHチェックに、軽く一喜一憂する。
これでpHがすごいアルカリ性が続いたら、2週間経たずにでも
採尿して病院へ行こうと思っていた。

幸い、pHはひどいことにはならず、2週間後、採尿して病院へ。
このときは採尿から1時間半経っていたこともあって
pHが少し高かった。
でも、家でのpHチェック砂でも、中性近くの色だったので、
その心配も告げると、「最近はいいものが出ていますねぇ(pHチェックの砂のこと)」
と仰られてから、pH値の高い状態が続くと、またお薬かもと言われた。
しかし、今回はそれほど高い数値ではないので
とりあえず様子を見ようということになった。

私の頭には引っかかりがあった。
年に1回のワクチンである。
ちょうどワクチン接種の時期に膀胱炎になってしまい、
その経過を見るためにだいぶ時間が経ってしまっている。

先生にそのことを告げると、
「ああ、この数値なら大丈夫ですよ。今度つれてきてください」

1週間後に採尿とともに、今度はセリューも一緒に連れて行った。

今年の夏は暑い。
私は車の冷房をつけるのが嫌いなので
(くさくて気持ち悪くなるのだ)
困ったなと思いつつも、セリューはこの2.3日前に、私が下手なりに
サマーカットをしていたし、保冷剤をタオルでまいたものをしいて、
これでなんとかこらえてくれないかなとキャリーに入れた。

セリューは暑そうにハヒハヒ舌を出していたが、こらえてくれーと
病院に走った。

セリューをキャリーから出したとき
「あの、私が自分で刈ったので、虎刈りになっちゃって…」
「虎刈りですね」
先生も、笑っていたが、涼しそうでいいんじゃないですかと仰っていた。

尿の検査結果を見ると、大丈夫だった。
ワクチンを、うつ。

「3種と4種がありますけれど、どうしますか?」
先生が尋ねてきた。
3種と4種の違いを、何に効くか、そしていくらになるかも細かく教えてくださった。
副作用についてもきいた。
ならば、なるべく病気が出ない方がいいと思い、4種をお願いした。
病気になるつらさを思えば、多少の値段が高いなど関係ない。
「今日、調子が悪くなったり、ぐったりとか注射したところがはれてきたとかあったら
すぐに連れてきてくださいね」
セリューは、前のワクチンでも、へのかっぱで元気だった。
今回も大丈夫だとは思ったが、膀胱炎の後だし、よく様子を見ていようと思った。

…結局、ワクチンの副作用は全然出ない。超元気のセリューだった(笑)

膀胱炎の方は、今度は療法食がなくなる頃、また採尿してきてくださいと言われた。
この病気は、本当に、段階を踏んで治していかないといけないんだと思った。


実は、8月現在も、まだこの病気との闘いは続いている。
尿中の数値は良い状態だとはいえ、
この病気のはっきりとした原因がわからないので
pHチェックは欠かせない。
しかも、クッションへのそそうも、まだ残っている。
クッションでの放尿が癖になったのか、それは定かではないが
毎日の健康チェック。猫の様子チェック。
本当に、少しでもおかしかったら、すぐに病院へつれていってあげなくては。
でも、なるべくそのときは仕事と重ならないでくれーと願う私であった。