★セリュー日記 12月★

 


●2001年12月

・「こたつこたつ」

 コタツを出してから、なんとなく、セリューが側にいることが多い。
 巨大セリューホイホイとしても遊ぶが、足先が寒くなるので、セリューが入っている時は
 本当は電気をつけたくないのだけれど、寒さに負けて、つけてしまう。
 で、セリューはというと、コタツがついててもついていなくても
 中に入ってくる。ついている時は、やはり暖をとりにきているようだ。
 
 もちろん、あの毛皮だ。中に入ってしばらくすると、暑い。
 もこっと出てきてはべろーんと横になり、寒くなるとまた中に入る。
 セリューはコタツ布団にもぐりこむが、入った後、布団を戻さない(笑)
 そこからすきま風が入って、人は寒い。
 でも、何度も入ったり出たりをするのでわざと入り口を作っておくこともある。
 でんこちゃんに怒られそうなコタツの入り方だ(笑)

 コタツ遊びというと、コタツから私が出て立ち去ろうとすると、ばばっとコタツから出てきて
 ぱしぱしっとふくらはぎをパンチされる(笑)
 でも、コタツの横を通っただけの時でも、パンチされたりする。
 そうしてパンチした後は、ささっと再びコタツにもぐりこむのだ。
 その微妙なタイミングにを見計らって、私はさっとふり返ってみた。
 まん丸に見開いた目。
 「みつかった?!」と、イタズラっぽいキラキラした目が訴える。
 そしてすぐさまきびすを返してもぐってかくれる。
 隠れたコタツふとんの上を、私が「うりうり」と言いながら蹴ると、そこに飛びついてくる。
 ふふふ。君のすることなぞ、おみとおしさ、セリュー(笑)

 でもたまに、セリューが中に入っている時にどかっと私が入って
 蹴飛ばしてしまうこともある。
 ふわぼにっとした感触。あわててコタツ布団をめくり
 「うわぁ、セリュー、ゴメン! 大丈夫だった?!」
 叫ぶと、嫌そーーな顔をして、コタツから出ていく。
 ゴメンよー。猫パンチのお返しじゃないんだよー(爆)

 私が先にコタツに入っている時、反対側とか見えない方からセリューが入ってきて
 足にふわわっと毛皮がふれた時がある。
 最初は、驚いた。
 うちはなんだか電気がちかちかしたり、たまーに何かの気配がすることがあるので
 もしかしたら、何かがいるのかも。とも思っているので
 その何かが、ふれたと思ったのだ。
 (っていうか、無防備な時には驚くよね(笑))
 そんな時、驚いて声をあらげると、嫌そーーな顔して、いなくなる。
 今は、もう、なれちゃったから幸せタイムだけれどさ(笑)




・「ふかふか」

 冬は、着る物も、部屋に出される物も、厚ぼったくなる。
 コタツ部屋には、今は座布団と化したクッションが、大小あわせて6〜7枚はころがっている。
 しかも、フリースのきれっぱしや、ミニブランケット、はんてんなども転がっている。
 (汚い部屋かも…(爆))
 そんな部屋は、セリューにとっては、幸せの空間らしい(笑)
 脱ぎ捨てられたはんてんの上に乗り、ミニブランケットの中に入り込み、
 ふみふみぐるぐるやっている。

 でも、やはり一番ふみふみが多いのは、コタツ布団かもしれない。
 私がコタツに入っていると、太股が定期的に押される。
 見ると、セリューが瞬膜を出してふみふみをしていた。
 私が見ると、セリューも見る。昔は、セリューはこんな姿を私が見ると
 ふっと目をそらしていなくなり、照れ隠しをしていたような感じだったが
 今は、慣れてしまったのか、おかまいなしにふみふみしている。
 しかし、手を出してはいけない。
 セリューが側にいるという幸せタイムが失われてしまうのだ(笑)

 でも、そこは、猫バカ、耐えられないのよねー(笑)
 傍らにいるセリューを抱き上げ、コタツと私の間にぽふっと入れる。
 (今は重たくなっているから「ぼふっ」かもしれない(笑))

 最初の頃は、逃げていた。
 でも、何度も猫バカを発揮しているうちに、セリューの方が根負けしたのか
 そこは気持ちいいと思ったのか、
 私がコタツに入っているとコタツと私の間の空間に、自分から入ってくるようになったのだ。
 肉の付いた足に、コタツ布団。そこは、もう、ふかふかの世界なのだろう(笑)

 でも、セリュー、入ってくる時は、なるべくなら、コタツと反対側に
 シッポを曲げた方がいいぞ。その、私の広げた手のひら位ある、ふわふわシッポ。
 コタツの上にカレーがのっていた時、シッポについたカレーをとるのに必死だったんだから。




・「ぼわぼわーん」

 毎日見ている私はあまり気がつかなかったが
 ちょっと前の写真などを見ていると、
 「うわぁ。毛がすごくなったぞぉ!」
 と、思う。
 これは、首輪をしていなくて正解だったかなぁと思う。
 本当は、もちろん首輪をしていた方がいいんだけれど
 今の状態を見ると、絶対に、毛に押されて苦しそうだ。
 もちろん、毎日のブラッシングは欠かせない。

 だんだん、毛刈りされたお腹も、毛が戻ってきている。
 腕には、毛がそれほどではないが、首回り、お腹、お尻、シッポと、ものすごい。
 そのシッポの見事さは、見とれてしまうくらいだ。
 長毛種が初めてってのもあるかもしれないけれど。
 ぴん、と、“?”の形に立てられたシッポは、引力によって毛が広がる。
 巨大毛虫と私は呼んでいる。トゲはないけど爪のある毛虫(笑)

 ちょうど台所に立っていた時、セリューが近寄っていたことを知らずに
 シッポを踏んでしまったことがあった。
 その時抜けた毛のなんと長いことか!
 マジで、びっくりした。
 初めは、私の毛かと思ったくらい。
 でも、ピンクじゃないから違うとわかったけれど(笑)
 もちろん、小瓶に入れてとってある(笑)

 ぼわぼわになったセリューのお腹に顔をうずめる。
 セリューはゴロゴロとも言わずに、なんとも嫌そう。
 隙を見て、逃げられてしまうが
 ふわふわでふかふかのお腹ぐりぐりは、たまらないvv
 抜け毛には大変だけれど。




・「あわれ…」

 セリューは、いろんなもので爪をとぐ。
 未だに積み重なっている段ボールはもちろん、冷蔵庫、洗濯カゴ…
 そして、今、困っているのは、私の座椅子。

 背伸びして、ちょうどいいのか爪のひっかかり具合が気持ちいいのか
 のびをしながら、座椅子の背もたれでバリバリ。

 この私の使っている座椅子は、実は年代物(笑)
 なので、関節部分がはげてきてつぎあてしてあったり、
 薄くなったウレタンとカバーの間にミニクッションを詰めて使っているというシロモノだ。
 セリューの爪が当たれば、もちろん穴があく。
 最初は黙認していたが、穴がひろがって、中身が見えてきた。
 セリューはウレタンとかスポンジとか、大好きなので
 このままでは、中身が引きずり出されておもちゃになってしまう。
 おもちゃになること自体はいいんだけれど、
 それを食べられてしまっては困るのだ。
 しかたないので、針と糸で穴をふさいだ。
 でも、そんなの一日ももたない。
 次の日には、糸は破られ、穴が復活。
 朝起きて、ウレタンがべろーんと出ていた時もあった。

 もちろん、私の目の前でやられた時は怒るけれども
 寝ている時はどーしようもない。
 仕方がないので、側にころがっているフリースを座椅子にかけた。
 フリースがかかっていると、爪の引っかかりがなくてつまらないのか
 爪をとがない。ナイス。
 でも、ただひっかけてあるだけなので、私が何度も座ったり立ったりすると、落ちてしまう。
 ふと気がつくと、再び爪をとがれていたり。

 そうか。縫いつけちゃえばいいんだ。
 でも、ずぼらな私がきちんと縫いつけるのはいつの日か…(爆)




・「うわ…(爆)」

 セリューには、困ったクセ(?)がある。
 ゴミ箱を荒らすのだ。
 もちろん、ご飯はちゃんとあげているし、最近はカリカリはいつでも食べ放題だ。
 でも、気がつくと、たまにゴミ箱が倒れている時がある。

 その日の私のお昼ご飯は、たこ焼きだった。
 ソースとマヨネーズと、かつおぶしたっぷりの。
 セリューは、マヨネーズが好きだ。かつおぶしなんて、目の色が変わる。
 もちろん、食べている時も側に来て、手を出して「ちょーだい」をする。
 ソースがかかっていないトコロを、2.3枚あげた。
 マヨネーズも、指の先っちょにちょびっとつけて、あげる。

 マヨネーズって、おいしいけれど、実は油を食べているのと同じなのだ。
 そのまろやかさと酸っぱさのために、ついつい食べちゃうけれど
 同量の油をなめているのと変わらない。皆様も、カロリーオーバーにはお気をつけて(笑)

 まだかつおぶしの香りにひかれていたセリューだったが
 後はソースもついているので、あげられない。
 「も、ダメ。これで、おしまい!」
 それでも、目はなんとなく、訴える。
 仕方がないので、新しいかつおぶしの封を切って、ちょびっと、小皿に出してあげた。
 それで、おちついたはずだった。

 事務所のゴミ箱にたこ焼きの入っていた器を捨て、次の朝見てみてると
 ゴミ箱は倒されて、器が落ちている。

 やられたぁ。

 “その時”は満足したかもしれないが
 私が寝た後に、匂いにひかれてゴミ箱をあさったのだ。

 なんとなく、たこ焼きの器は昨日よりキレイになっている気がする。
 なんてこと?! ソースはしょっぱいし、セリューの体には悪いのにー!

 まいった。これからは、セリューがおイタできないように、袋を何重にして
 匂いがもれないようにして捨てなければ。
 めんどくさがりやの私が少しだけ几帳面になったかもしれない。