★セリュー日記 ’02 1月★

 


●2002年1月

・「お酒」

 1月はしょーがつーで酒がのめるぞー♪
 これを毎月歌うほど、私は酒飲みではないが、正月は、やはりお酒(笑)
 お酒類はなんでも飲めるが、私は日本酒が好きだ。
 飲み会などでは、ビールで乾杯の後は、日本酒を頼む。
 こうかくと、「本当はのんべなんじゃないの〜?」と言われるが
 量が飲めないのだ。本人は飲みたくても肝臓が許してくれない。
 でも、おいしいお酒をちびちびっとするのは大好きだ。
 正月は、特においしいお酒をお楽しみとして用意したりする。
 もちろん、仕事で正月どころではなくても、ちょびっとだけ、仕事しながら、飲む。

 今年は仕事が忙しかったとはいえ、幸いにもコタツでお酒を飲むことができた。
 おせちは作らないけれども、ハムやチーズなどのおつまみも、用意する。
 心をほくほくさせながら、さて、いただきますと言う時に、セリューが「ちょーだい」をした。
 まあ、コタツの上にはハムやチーズやイカ…セリューの好物だらけだものね。
 食事の時、たまに味のついていないものをイタズラでセリューにあげたりする。
 正月は、なんとなく、心が広くなっているので湯豆腐やチーズなどをあげていた。

 ふと、心にイタズラ虫がわく。
 ちょびっと、お酒をあげてみようかな。
 もちろん、猫にアルコールは禁物。それはわかっている。
 なので、小指の先にちょびっとつけて、匂いを嗅がせた。
 たぶん、アルコールの匂いで嫌がって、ぷいとしてしまうだろうな、と思っていた。

 ぺろぺろぺろ。

 うわ。なめた。しかも、「しかたないから少しなめてやるか」といった感じではない。
 「お。これ、うまいじゃん!」な、なめかたなのだ。

 「あはは。お客さん、いける口だねぇ(笑) でも、本当はダメなんだよー」
 笑いながら、私が向き直ると、

 ぽふ。

 ひざに手をのせてきた。ちょーだいの仕草だ。ひえー。酒好きか? この猫は!!
 もう1回、小指の先につけてなめさせた。おいしそうにぺろぺろなめる。

 余談だが、セリューの猫舌は、あまりザラザラしていないように思う。
 タマになめられた時は舌の突起がざらっと痛いと思ったけれども
 セリューの舌は、あまり、痛くないし、薄いように思える。
 ノルウェジアンの特性とか、各猫の個別差とかあるのかもしれない。

 話は戻って、前述したとおり、猫にアルコールはダメダメなのだ。
 セリューは、再びちょーだいをしたが、今度は
 「ダメ! もう、おしまい!」と両手を開いて制止した。
 (両手を開いて“おしまい!”をすると、もう、何をやってもくれないとセリューはわかっている)
 「ちぇ」というような顔をして、ささとコタツを離れ、グルーミングに入った。

 いやぁ。猫と晩酌なんて、楽しいとは思うけれども
 やっぱ、ダメだよねぇー(笑)





・「おいでー」

 冬は、寒い。人が服をいくら着たって、暖をとるんだから猫だって寒いだろう。
 セリューは寒い地方の猫だから、日本の寒さぐらいではきっとびくともしないだろうけれども
 やっぱ、“寒い”ってのは、あるんだろうな。

 よく、猫と一緒に布団で寝る話を、きく。
 タマは2Fにはあがらないようにしつけられたので、一緒に寝たことはなかった。
 だから、一緒に寝るのは、あこがれなのだ。
 たまに、布団の上に乗って寝ているとか、私が知らない間に入っていたりとか
 私が起きてる時の自分のベッドとかはあるらしい。
 でも、猫に腕枕とか、一緒の枕で寝るとか、湯たんぽがわりに、なんて、
 あったかラブラブタイムをすごしてみたいのだ。
 知らない間とか、上とかは、ラブラブ度が低いんだもん!!

 最近はだいぶ寒くなってきたので、そんな、あったかラブラブタイムを期待していた。
 しかし、なんでか知らないが、うまくいかない。
 私はマジで寒くなると布団を丸め込んでミノムシ体勢になって寝るクセがある。
 しかも、寝相も悪いようだ。
 ううう。愛は寝相を越えられないのか(泣)

 その日、朝まで仕事をした事もあって、少し昼寝をしようと思っていた。
 セリューは、もちろん、私のそばにいる。
 ベットに私が潜り込むと、枕の所に来て私をのぞいた。

 お。チャンス!

 私の隣をセリューホイホイにすれば、きっと入って来るに違いない。
 布団をひょいともちあげ、暗い入り口を作る。
 「ほら、おいでーvv」
 下心ありありの声(笑)
 セリューはしばらくホイホイを見つめ、頭を下げて入ってきた。

 やった! あこがれの、猫と一緒に寝る、ラブラブタイムvv
 そっと布団をおろし、私もなるべくそのまま動かないようにした。
 セリューは自分の体勢を何度か変えたが、しばらくしておとなしくなった。
 ふっふっふっふ。眠いが、顔がにやける。
 私のほっぺたに、セリューのほわほわ毛があたる。
 うひょひょーvv あったかラブラブタイムだわぁvv

 私が幸せに満足し、とろとろとまどろんだ頃、セリューは布団をごそごそしだした。
 う。気になって寝れない(泣) 寝返りしてつぶしちゃったら大変だし。
 嫌がって引っかかれたら…顔は女の命なのよ(笑)
 いや。寝返りでつぶれるようなセリューじゃないけれど、
 つぶしてしまうほどの体重が私にあるにちがいないと思っているからだ。
 そんなことを考えていたら、セリューは布団から出ていってしまった。
 私の考えを見透かしたのか、暑くなったのか。
 ううう。もっと堪能したいよぉーん(泣)




・「それはなに?」

 セリューは、でかくなってきた。
 びよーんと手を伸ばしてしっぽの先まで計ってみると1mはゆうに越す。
 なので、あちこちに手が届くようになってきたのだ。
 私が台所に立っていると、手を伸ばしてシンクの上に届く。
 シンクで足やお尻をむりくり洗ったりするので、シンクの上には乗ってこない。
 そこは嫌な所だと思っているようだ。
 しかし、セリュー自身のご飯の支度をしたり、私が食事の支度をするので
 いい匂いの漂う魅惑の空間でもあるらしい。

 セリューのご飯の支度をしていると、必ず、来る。
 鼻をひくひくさせ、手をかける。
 「これ! ダメだよ!」
 と言うと、
 「ボク、のびしてただけだもーん」
 とシラをきる。

 そして、奥の方に行き、ゴキブリホイホイに手を出す。
 「こら、それもダメだってば!」
 と言うと
 「中にゴキがいるか見てただけだもーん」
 と前足をなめる。

 まだ、そのぐらいならいいが、魚を焼く時は大変だ。
 私は、魚のあみにアルミホイルをしいて焼く。
 これだと、油があみに落ちないので掃除がラクだからだ。
 (でも、油による火には気をつけねばいけない)
 アルミホイルの箱を持つと、セリューは目を輝かせる。

 最近、アルミホイルを丸めたおもちゃがお気に入りなのだ。
 カサカサとキラキラと輝くさまがおもしろいのかもしれない。

 箱からアルミホイルをわさわさと出すと、どこにいても走りよってくる。
 「はやく、はやく投げてvvv」
 セリューの目が、行動が訴える。
 ふだん鳴かないクセに、か細い声を出して欲しがる。

 しかたない。
 魚を焼く分とは別に、セリュー用にアルミホイルを出して、丸めて投げる。
 ずだだだだだっ!!
 器用に前足でキャッチし、遊び回る。

 まあ、これから魚を焼くから、ジャマされないでいいのかもしれない。
 ガスをつけ、魚を焼きだした。
 すると、今までホイル玉で遊んでいたはずのセリューが側にいる。
 魚の匂いにひかれてきたのだ。
 ガス台に手をかけるセリュー。危険だ!
 「こら、ダメ!! そこは、絶対にダメ!!!」
 足を叩き、しかたないのでもう1つホイル玉をつくって、セリューの気をそらす。

 何とか魚を焼き終わるが、部屋中に漂ういい匂いに、セリューは落ち着かない様子。
 しょっぱくなかったら、あげられるんだけれどねぇ…。
 魚を皿にうつし、あみにのせたホイルを丸める。

 ふと思った。
 この焼いた後のホイルなら、セリューは喜んで遊ぶかもしれない。
 でも、次の瞬間、いい匂いだからかじって食べちゃうだろうとも思った。
 厳重に袋に入れて、ゴミにしよう。

 それにしても、魚を焼く時、すごくホイルを消費しているような気がする…。
 ううう。また、買ってこなければ。




・「ぼひゅっ」

 私は、トイレは扉を開けてする。もちろん他に人がいる時はしないが
 普段は、あけっぱなしだ。
 セリューは、私がトイレに入ると、なんとも気にして匂いを嗅ぎに来る。
 むむう。確かに、匂いが気になるのはわかるんだけれど
 ナマ尻に、セリューのぬれた鼻がひこひこあたって驚くわくすぐったいわ、
 その実、匂いだってあまり嗅いでほしくない(笑)
 なのでトイレの中に入ってくると、ほれ、出なさい、と外に出すのだ。

 その後セリューが何をするかというと、
 あけきった扉の向こうでこちらを伺い、
 その扉の下から、すぼっと手を出してくる。
 最初は何かと思ったが、じゃらしてやろうと、自由のきく足先でその手をちょいちょいする。
 するとセリューは出していた手をひゅっとひっこめる。

 またちょっとすると、セリューがすぼっと手を出してくる。
 私は再び、足先でちょいとさわる。
 またひっこめる。

 そしてまたちょっとすると、今度は両手がすぼぼっと出てきた。
 何かを取ろうとするように、もにもに動かしている。
 あっはっは。これは、おもしろいぞー。
 私は、自分の足先で、じゃらす。
 セリューもだんだん真剣になってきて、爪も出てくる。

 でも、さすがにずっとトイレに座っているわけにもいかない。
 ペーパーをカラカラしだすと、セリューはもう遊びが終わりだということを知っているのか
 ふふっと他の場所へ移動してしまった。

 楽しいけれど、トイレって寒いんだよねー。
 しかも、こんな時に人が来たら、大変だ…(爆)




・「毛が…」

 セリューの冬毛は、スゴイ。マジでどこから身だかわからず
 「おっきなデブ猫ちゃんねー」
 と、来客に言われることもしばしば。
 実際はそんなにたぷたぷお肉がついているわけではないとは思うのだが
 その見事な毛のおかげで、太く、でかく見える。

 冬は大変な猫なんだということを、改めて認識する。
 そして冬というと、静電気の季節。
 私は自分が長毛なせいか、結構静電気体質だ。
 そんな私が、セリューをブラッシングすると、クシが毎回パチパチと音をたてる。
 とかされてふわふわになった毛は、ほわーと下敷きをあてたように逆立つ。

 なんとか、静電気を抑えるものはないかと、ペットショップへ行ってみた。
 お。なんだか、いろいろあるぞ。
 値段は、結構するけれど、これでセリューの静電気が収まれば…と、試しに買ってみた。
 しゅしゅっとひとふきして、ブラッシング。
 パチパチいわないし、毛ヅヤもよくなっているように見える。
 こりゃナイスかな? と思っていたら
 セリューが、そのスプレーの匂いを気にしだした。
 人からしたら、悪いにおいではない。私もどちらかというと好みの香りだ。
 でも、セリューにはイヤだったのかもしれない。
 スプレーしてキレイにブラッシングした後を、これでもかとなめ尽くすのだ。
 「なんだか嫌な匂いがボクについているぞ。なめてとらなくちゃ」
 そう言っているかのように。
 せっかく、セリューの為に買ってきたのにー。なんだか寂しいぞ。

 そういえば、汚れ取りのスプレーした後も、これでもかとなめたっけ。
 やっぱ、イヤなのかなぁ。

 毎日せっせとブラッシングしても、やはり、毛は抜ける。
 私は黒いものが多い。服も、家具も。
 セリューが暴れた後、クッションなどに、5cm大に抜けた毛がふわふわとゆらいでいる。
 服にも、もちろんたんまりとくっついている。
 こんな毛を見ていると、猫毛アレルギーの人はマジでたまらないだろうなぁと思ってみたり。

 セリューの毛でやっぱりスゴイのは、シッポもそうだが
 顔の回りのフリルもスゴイ。
 ご飯を食べた後などは、セリューも一生懸命グルーミングするのだが
 顎の毛は、そんじょそこらの長さではないので
 なめる時、下から天井まで顎が動く。
 それでも、舌から毛はなくならない。
 よく、あまりに反り返ったためにころんと倒れている。
 うはははー。かわいいぞー!
 でも、なめきれなくて口の中に入った毛をちゃくちゃくと食べてしまう。
 「おいおい、ちょっと待った!」
 すかさず私が手を出して、口の中に入った毛を取る。
 でも、セリューはそれがなんとなく迷惑そうで、私が手を出すと、嫌がる。
 おかげで顎の下の毛はよだれでべろべろだ。
 ブラッシングの時、それをほぐす。

 長毛種って、いろいろと大変だなぁー。




・「あわれ…パート2」

 最近、HPの更新用とストレス解消もかねて、ドールをよく作る。
 小さいちまちましたものを作るの好きだし、イメージ通りのものを作れると、これまた嬉しい。

 余談だけれど、最近のキャンディートーイのできはものすごいイイ。
 キャンディートーイとは、いわばお菓子“の”おまけ。
 元々はフィギュアとして販売したかったのだがいろいろとあって、お菓子売り場に
 目をつけて展開されたのがはじまりらしい。
 でも、この分野に分けられる物は、お菓子“が”おまけだ(笑)
 チョコエッグをかわきりに、コレクターが異常に増えている。
 海洋堂というトコロが作っているフィギュアがとてもつもなくよくできているってのもあるけれど
 清涼飲料水のボトルキャップとか、ガチャガチャ、最近は買う方も目が肥えて
 できがいいものしかチェックされないみたいだ。
 私も、こんな感じのフィギュアをそのうちつくりたいな、とも思っている。
 でも、近場で、安価でそういうフィギュア用の粘土を探さないと。
 ふふふ。野望のひとつだ(笑)

 話は戻るが、今使っている粘土は、紙粘土の軽いもの。
 乾くと、とんでもなく軽くなって、その手触りも、かたいけれどどこかふわっとしていて
 優しいかんじがする。しかし、細かい加工がなかなか難しい。
 でも、ちまちまと絵の具を混ぜ、たいした道具もナシに作っていく
 (細かい作業用の道具は、ハサミに耳かきだもんね(笑))

 で、ある程度作れたのでコタツの上で乾かそうと、そのまま放置した。
 次の日、置いたはずのドール(フィギュア)がない。

 考えてみると、セリューは、私が寝ている時など、コタツの上を物色しているらしいのだ。
 この間も、おつまみが被害にあった。
 これも、へんなもので、出したその日には、手を出さない。
 2.3日、そのままコタツの上に置かれていると、オイタするのだ。
 おつまみも、正方形ので銀や金のフィルムでキャンディーのように包まれているものだった。
 器に入れてそのままにしておいたら、2.3日たって、なんとなく数が減っている。
 コタツの中に足を入れた時、ごり。とふれる物が。
 取り出してみると、おつまみだった。かじられている。
 うひぃ。これ、しょっぱいのにー!!
 しかも、フィルムを食べちゃったかもしれない!
 ぎゃぁぁ。セリューのお腹でつっかえたらどうしよう。
 速攻で残っているおつまみをしまい、
 しばらく、セリューの動向と、ウンチから目をはなさなかった。
 今までの様子から、たぶん、大丈夫だろと思うけれどもこれからは気をつけなくては。

 で、ドールはというと、やはり、コタツの中にあった。
 ぼりぼりにかじられている。
 一生懸命作ったのにー(泣)というよりは、
 そういう化学物質がセリューの口に入ったことの方が、怖い。
 ドールは、私がまた作り直せばいいんだもん。
 当のセリューはというと、けろーんとして、ドタドタと遊び回っている。
 私が目撃している時なら、怒れもするけれど
 時間が経ってしまった状態では、怒ってもしかたないし。
 セリューの体調を気にしながら、また作り直した。

 再びある程度ドールができあがり、のどが渇いたのでふと、台所へ立った。
 私は食事に対して座るタイプのテーブルを置かない。
 コタツがすべてをまかなってくれるからだ。
 だから、台所とコタツまでの距離は、冷蔵庫ぐらいの距離しかない。
 コーヒーを入れ、ふり返ると、私が今までいた場所で、
 セリューがなにやら後ろ向きで、手をちょいちょいさせている。
 おお。かわいい仕草だねえv なんて思って何で遊んでいるのかのぞいてみると

 ぎゃ。

 さきほどまで私が作っていたドールの体だ。
 セリューは、「これ、コロコロしてておもしろいー」とまだ手で転がしている。

 「こらぁ! これは、ダメ!!」

 声を荒げてドールをひっつかむと、セリューは驚き、コタツにもぐりこんだ。
 ドールには、しっかりとセリューの爪あとが残っている。

 確かに、おもしろいおもちゃかもしれないけどー。
 食べちゃったら体に悪い物とか、そーゆーのはやめてくれー(泣) 




・「段ボールは宝箱v」

 昨年の夏に死にそうになって引っ越してきて、もうすぐ半年。
 実は、まだ荷物は片づいていない。
 とりあえず暮らしていけるだけのものだけは取り出し、
 後はまだうずたかく段ボールがつまれている。

 もちろん、セリューにとっては格好の遊び場所。
 重なった段ボールで爪をとぎ、飛び登り、アスレチックと化している。
 おかげで、段ボールはボロボロ&セリューの毛だらけだ。

 ま、それもいいかな。
 しばらく引っ越すことはないだろうし
 セリューの遊び場&運動場になればいいだろうし。なんて思っている。
 いや。もちろん、私のズボラもあるんだけれど(笑)

 寝ている時も、枕元や足元の段ボールでごそごそしている音が聞こえる。
 んもー。何を遊んでいるんだか。なんて思っているけれど
 前述の理由で、ほっぽっておいた。

 ある時、セリューがビニールをくわえてきた。
 猫は、獲物を捕ってくると、人に見せる。その姿だ。

 む? ビニール? 食べちゃったら、ヤバイぞ。
 「ビニールは、ダメだよ」
 私がそう言って、ひょいと取ってしまってゴミ箱に入れると
 セリューは名残惜しそうな顔もせずに、部屋を出ていった。

 しばらくして、こんどは何か引きずってくる音。
 何を持ってきたのかと見てみると、フェルトだ。
 私は一時期、ゲーセンのキャッチャータイプのマスコットを作るのに凝っていて
 (いや。売っていたってのもあるんだけれど(笑))
 その時買って残っていたフェルトだった。
 50cm四方の大きさで、ぐるぐるとまかれているやつ。
 しかも、ピンク色の(笑)
 セリューは、羽でも白とかより、ピンクを好む。
 私の髪の色だからか?(笑)

 まあ、フェルトは今現在すぐに使う物でもないし
 ビニールだけ取っちゃえば、あとはいっか。なんて思って
 まだ残っていたビニールを取って、まかれている物をセリューに渡した。

 すると、遊ぶ遊ぶ!!(その様子は、セリュー写真14で(笑))
 噛んでほおりなげ、足で蹴り、ふりまわし…。
 おお。楽しそうだvv ふふふと顔がにやける。

 でも、ふと思った。
 確か、そのフェルトはまだガムテープの貼られた段ボールに入っていたはず。
 いつのまに、ガムテープをはがし、ほっくりしたのか…。
 後でその段ボールを見ると、一緒に入っていた毛糸も、ビニールから出されていた。
 うはぁ。まぁ、ビニールとか食べちゃわなければいいけどさ。
 まだまだ魅惑の段ボール箱はたくさんある。
 これから、またいろんな獲物を引きずってくるんだろうなぁ。




・「再び…」

 冬は、ストーブv もちろん、エアコンやヒーターもいいけれど
 やはり、上で調理できるってのが、イイ。
 米をといで、水を大目にしてほっておくと、最上のおかゆができる。
 できる時の香りには、お腹がすいていなくても、よだれが出るv

 そのストーブが、ジビジビと音と不完全燃焼の臭いを出した。
 む? 灯油がない。
 で、灯油を入れようと灯油ボトルを見たら、これも、ない。
 仕方がない。ついでに買い出しにいくか。

 鍵を持って、灯油ボトルを車にのせ、
 「じゃ、セリュー、ちこっと行って来るねえ」
 なんて、外に出た。
 ガソリンスタンドの匂いに耐え、(ガソリンの匂いは、倒れそうになるくらいダメなのだ)
 帰ってくると、セリューがお出迎え。

 でも、なんとなく、様子がおかしい。
 左目を細め、しぱしぱさせている。
 ん?
 ひょいとセリューを抱きかかえ、目を見た。
 ひえー。瞬まくがでっぱなしの、瞳孔が細くなってるよー!!

 また、どこかにぶつけたのだ。

 かゆくて、ということではないので、前と同じように暴れ遊んでいて、どこかへぶつけたのだ。
 涙目。

 でも、前に一度やっているという経験からの安堵もあってか、
 今度はあまりあわてなかった(笑)

 とりあえず、残っていた薬をあげる。
 嫌がるセリューを押さえつけ、目を開き、軟膏目薬を、うにょろー。
 もちろんさらに嫌がるが、目を2.3度、強制まばたきさせてから、離す。
 でも、あまりに様子が悪かったら、また、病院行きだな、と思った。

 次の日、やはり、白濁していた。しかし、昨日より目は開いている。
 同じように薬をあげて、もう一日様子を見ることにした。

 その次の日は目はきれいに開き、白濁はしているが前よりいいような気がする。
 この分なら、大丈夫そうだ。

 それにしても、この間は右目で今度は左目…。
 しかも、私がいない時。
 原因のぶつかる箇所がわかれば、改善できるのに。
 「ここだよー。ここでぶつけたのー」
 なぁんて、言ってくれればとしょっちゅう思う私であった。